自社の役割
僕は何でもそうなのだが、「自分(自社)の果たすべき役割は何か」をいつも考えている。それは丁度チームスポーツのようなもので、他のメンバーの能力や特徴を考えながら、そのチームで果たすべき役割を考えるのだ。シュートがうまい奴がいれば、攻撃の時はそいつに決定的なパスを出すためにはどうしたら良いかを考える。自分よりもシュートがうまい奴がいるなら張り合って自分で打たなくてもいい。チームとして機能するにはどこが欠けていてどの強みを強化すべきかを考えた方がいい。いくら能力のある選手が集まっていても、更に上のレベルに行くためには補い強化すべきキーポイントみたいなものがある。それをピンポイントで見つけて自分がその役割を果たすことでずっと強いチームになれるものだ。会社も同じことで、いわゆる競合会社が自社と同じような顧客に同じ様なアプローチをしている「競合」であるとしたら、それは戦略が間違っているということだと思う。競合会社と競合しないように、市場における独自の誰もやらないアプローチを工夫してこそ「良い経営」というものだ。その場合はライバルは自分自身であって、実は隙だらけ、満たされていないニーズだらけの現実社会で「独自の役割」を見いだせていない(=競合がいる)のはその企業で働く社員、そして経営者の怠慢というものだ。だから僕はいつも忙しいですかと聞かれると「バタバタしているけれど暇です」と答えている。物理的にはその日は結構忙しいものの、経営者が知的には余裕があって、一ヶ月くらい先の予定が自由になる位でないと「他人が出来る仕事」までやっているとも言えるのじゃないか。会社の状態や市場の状況、隣接業界の事情や将来使えそうな技術に目を配り、「自分しか出来ない仕事」を探してブラブラしているのは悪くないと思う。という訳で出社もせずにスタバに寄ったりしているのは「知的にブラブラ」しているからで決してサボっている訳ではありません。まあこういうことが言いたかっただけです、はい。