後はお金を出すだけ。
会社経営において、お金が足らないことが主要な問題になっていることはむしろ少ないと思う。万年赤字会社ならともかく、少しでも黒字を出しているまともな会社なら経営自体は十分回っているはずだから、お金がなくて何も出来ないってことは多分ない。それよりも「上司の物わかりが悪い」、「部下が働かない」、「企画が通らない」、「本社の意向に逆らえない」、「情報が共有されていない」、「意思決定が遅い」などの組織上の問題を抱えるところの方が多いだろう。それに知恵を出す会社カルチャーがないことが問題かもしれない。逆に言うと、課題というか決断しないといけないのは「それにそれだけのお金を使うかどうか」ということだけ、他のことは総てうまくいっている状況というのはとても楽だ。情報は共有され、知恵が出され、皆が一致団結して素早く動ける状態で、後は100万円とか1000万円とか、必要なお金を支出するか否かだけを判断しないといけないというのであれば、経営者は自社のバランスシートの状況、またそれが方向性にあっているかだけを考慮して素早く決断を下せば良い。だからこういう会社はとても素早い。当社もだんだん素早くなってきていて、「後はお金を出すだけ」状態の案件がいくつも走っている。成果が見えるのも早いし、こうやってビジネス展開が加速していくのって気持ち良いものですね。