数字にこだわる
先日高校のクラブの役員会があって(僕はOB会の幹事長)、クラブの監督をしている後輩からの悩みの様なことを聞いていた。僕らの高校はいわゆる公立進学校で、大阪府からも進学指導特色校という指定を受けている。そこでの生徒の評価に付いて彼はもう一つ納得がいかないようなのだ。生徒の評価に付いては、当然成績や大学進学という「数字」が重要視される。それが彼には「数字じゃないだろ」という気持ちがあるらしい。曰く、生徒の積極性、人間性、創造性みたいなものはどう評価に反映するのか、現代の社会において活躍する人材を育てるのに、数字での評価は不十分だと。で、僕はこう答えてみた。 「数字」という結果を目標にすることは悪いことではない。むしろ社会においては結果が重要だ。幾ら必死に練習していても、結果的に勝てなければその練習には殆ど意味はない。いや逆に、結果の出なかった練習は問題がある、不十分であったとも言える。学校の成績にしても、本当にトップレベルに達せようと思うならば、それこそ普段の生活、集中力、また積極性も必要になる。勿論詰め込みで、嫌々ながら勉強する生徒もいるだろうが、目指すべきは「創造性と集中力を発揮しながら、自律心を持って高いレベルの勉強をし、そして結果も出す」ということにチャレンジすべきだ。これは社会人でも同じこと、結果の出ない努力は努力とは言わない。しかも過程において正しく創造性を発揮したことによる結果でなければ、個人としても組織としても何十年も結果を出し続けることは出来ない。結果にこだわり、そのために正しく努力していきたいと思います。