三人寄れば、文殊の知恵
「三人寄れば文殊の知恵」とは、組織の意思決定においても絶妙なことわざだと思う。一人で決めれば独断で全体像を失ってしまうこともあるし、二人でも足りない。でも多数になればなるほど焦点がぼやけて来て、全然ピンと来ない、やらない方が良い様な施策が出て来てしまう。三人と言うと企業だと担当者が二人いて、二人で相談しながら案を練っていく。それを決定権者も入れて更に練っていって、実行プランに落としていく。ここで大事なのは、この三人のベクトルが合っていることだ。社会は色んな価値観の人が存在することが民主主義だけども、会社は単一のカルチャーでどーんと進んでいかねばならない。三人の進む方向性が同じなら、三人の知恵が強化、加速された形で結集されていく。これが三人以上の人が、そしてベクトルが合っていなかったらどうなるだろう。議論は続き、一向に実行に移されない。「一言、言いたいだけの人」が絡んでくると、進む話も進まなくなる。プロジェクトを思いついた熱は段々冷めていき、結局やるのかやらないのか分からない様な感じになって、物事は立ち消えていく。もしくは三つを足して三で割った様な案で落ち着き、エッジが効いていないから競争力もなくなってしまう。 「三人寄れば文殊の知恵」、昔の人は良いこと言ってますね。