最後の5メートル
どこで読んだか聞いたか忘れたけど、あるベテラン野球選手の話しがあった。練習の時に100メートルをダッシュするのだが、やはり若い選手には負けてしまう。しかしそのベテラン選手は焦る事もなく、実際にシーズンに入ると若手選手よりも良い成績を残す。ベテラン選手が言う。「確かに100メートルダッシュでは負ける。しかし本当は負けていないんだ。彼らは100メートルダッシュの時に90メートルで力を抜く。最後の10メートルは流しているんだ。俺は最後の10メートルも全力で走っている。この10メートルの努力の差がシーズンでの成績の差になって現れているんだ。」確かに。最後まで手を抜かない、しんどくなった時にどれだけ最後の力を振り絞れるか、練習の時も本気で全力を尽くせるか、こういうことってスポーツに限らずなんでも大事な事だ。練習を見ていれば大体その選手やチームの実力が分かる。細部まで最後の瞬間まで必死でやっているチームは強い、練習だからと言って本番ではやらない様な手抜きをやっている選手、チームは本番で最高のパフォーマンスを発揮出来る訳はない。会社も、そこで働いているビジネスマンも同じことだ。製品開発は最後の詰めが大事、営業はクロージングが大事、事務は些細なミスもないように、新規事業はとことん挫けずに突き詰めないと何も得られない。さて当社もこの時期はめちゃくちゃ忙しい(いつも?)。最後の10メートルも手を抜かず、頑張っていきたいと思います。