並行処理
当社の強みの一つ、そして僕が得意なのは、「並行処理」かなと思う。「並行処理」とは要するに、色んなプロジェクトが並行して進んで行き、ポイント毎にどちらに進むべきか判断する、もしくは自分でやってみるという仕事のやり方だ。プロジェクトの進行は何も社員だけによるものではない、様々な外部のリソースも活用して「検討、進捗」して貰っておく。一回りして帰って来ると、少し進んでいるからまたそこで検討を加える。そんなのが10も20もあって、鵜飼いの様に並行して仕事が進んで行く様がとても効率が良い。例えが卑近だが、お弁当を限られた時間で作ったり、家事も同じことだろう。洗濯機を回しながら一つの鍋ではゆで卵を作り(火にかけているだけ)、電子レンジで何かを暖めながら、フライパンではお肉を焼いている。これも立派な並行処理である。同時にラジオでニュースを聴いたり英語の勉強をしていたらこれはもう、左脳右脳、フル活用状態である。現代では機械化やツールが進んでいるから、その気になれば一人でもかなりの仕事を並行して処理することが出来る。車を運転していてもハンズフリーで電話や打ち合わせも出来るし、スマートフォン+音声入力があれば信号待ちの間だってメールは返せる(慣れないと危ないけれど)。自分で全部作業しなくても、他のスタッフや外部の専門家などに仕事を振れば、ちょっと他のことをしながらも案件は複数進んで行く。こうなれば課題は、結局自分がしなければならない、最も得意な付加価値は何かということだ。自分では効率が悪いのに他人に振らずに抱え込んでしまうのが一番良くない。不得意であればそれが得意な人に仕事を振ることが大事である。では自分は何をするのか、他の人が並行処理を手伝って貰っている間に、自分はどんな付加価値を提供するのかがシビアに問われることになる。道具が発達すればする程、効率的にはなるけれど、雑務に紛れて誤摩化すことが出来ないから余計に自分の実力があらわになってしまう。こう考えると、便利だけど怖い、厳しい世の中だなと思います。