現実をよく見ること
最近よく思うのは、人々は自分の思い込みや理解力の限界の中で色んなことを考え、行動しているのだなあということだ。ネット時代だと沢山の情報があるから、正しく情報収集して理解の水準が社会的に上がって来ると思われるのだけど、事態は変わっていないか全く逆で、やはり自分の理解の範囲、往々にして偏見や正しくない情報に依って意見が垂れ流されたりする。何が正しいか、どんなフィルターが掛かっているかは関係なくて、「盛り上がる話題」が一瞬、大量消費されているだけな感じだ。仕事でも同じで、聞いた様な話し、業界の常識、消費者が思っているに違いないと思っていることを無意識に前提にしてしまっていて、そうすると取りあえず「より安く」、「必死に顧客を説得して」というような非効率で正しくもない方向で頑張ってしまうことも多い。頭を柔らかくというか、事実をしっかりと自分の目で捉えて、世の中にある情報を吟味して、本来どうあるべきか、消費者は本当はどう考えてどう行動するのかをゼロベースで常に創造的に考え抜くことが必要だと思う。それは頭が良いとか悪いとかは関係なくて、どこまで知的に真面目に誠実に、やっつけ仕事にならずに仕事に取り組めるかという「姿勢」の問題だと思う。「やっつけ仕事」をする人に限って、仕事に変な?充実感を感じて家に帰ってビールでも飲んでリラックスしている感じがする(これも偏見だけど)。本当の意味で仕事をしている人は、常に本当はどうなんだろうと頭が休まる暇がないし、逆にそういうモードでいるとオンもオフもあまりなくて、オンでも思考停止することなく頭を柔かく動かして好奇心を持っているし、オフでもそれは同様だろう。仕事なんだか遊びなんだか分からない様な、常に実態、現実をみて自分の頭で判断する、こういう姿勢が大切なんじゃないかなと思います。