公私混同のススメ
当社では公私混同を推奨している。公私混同と言うと、私益のために公的なものを悪用する的なイメージがあるけれど、当然意味は全く異なる。よくワークライフバランスが大事だけど言うけれど、ワーク(公)とライフ(私)を分ける考え方には僕は反対だ。を一回しかない人生、しかも人間は公と私を厳然と分けることはできない。仕事の時に家庭やプライベートのことを考えるのはよくあることだし、逆に家族団欒の時でも仕事のことに頭が働くことも普通のことだと思う。ワークライフを区別しすぎると、人間はダブルスタンダードで判断してしまう。仕事の時は自社の利益、自分の営業成績のみを考え、私人として、親として、一人の住民として、消費者として、到底考えないような論理で仕事上の判断を下し、結果として企業の不祥事にも繋がってしまう。一人の人間としては倫理観もある人でも、仕事となるとダブルスタンダードで判断してしまうのは、ライフとワークを区別し過ぎる弊害だと思う。解決策は簡単で、仕事でも一人の人間として、子供の頃に親や先生に教えてもらったプリミティブな原理原則で判断すること、損得ではなく善悪で判断すること(そしてもちろん算盤も合わせる)、公私を区別するのではなく、合一して考えることだ。 大事なことは、公的なこと(仕事)や私的なこと(家庭やプライベート)を不可分一体のものとして同時に達成する、できれば両者が矛盾なく、それぞれの側面を充実し合うことだ。仕事が家庭を滅ぼしてはいけないし、逆にプライベートの生活が仕事を疎かにさせてはいけない。両方あって一人の人間が成り立ち、その人生が豊かになっていくのだと思う。公私混同と言うと誤解されることが多いと思うけど、ライフワークバランスなんてややこしいことを言わないで、 ライフとワークは不可分と理解して、人生をどう良く生きるかを考えたほうが生産的だと思います。