思考体力が大事
頭が良い人は世の中にたくさんいるけれど、頭が良い人が皆成功していく訳ではない。体力がある人もたくさんいるけれど、これも同様に皆が成功する訳ではない。おそらく大切なのは、両方の合わせ技でないかと思う。力仕事も考える仕事もという訳ではなくて、激務の中でも考え続けられる「思考体力」が重要だとということだ。数時間議論し続ける、しかも異なったテーマの切り替えながら、その度に違う相手と議論を戦わせる、長距離の移動も伴いながら、時には睡眠時間も少ない局面で正しい判断を下し続ける「思考体力」を発揮出来る人が、結局は成功していくと思う。体力だけでも瞬間的な頭の良さだけでは駄目、数時間でもなくて、5年とか10年のスパンで「ずっと考え続けられる」人が成功し、そういう人たちが多い組織が結局勝っていく。この様な思考体力は、生まれついてのものでもない。筋肉と同じで訓練で出来る様になっていく(で、使わないと衰えていく)。「地頭が良い」とかは体格に恵まれているというのと同じことで、そのままだと通用しない。疲れても疲れても考え続ける、考え抜いてきた経験を通じて思考体力が備わってくるのだと思う。思考体力をもっと向上させないといけないということは、当社にも十分当てはまる。たまに会議をしていると、数時間どころか1時間くらいで集中力が切れているのがすぐ分かる。そんなのではいけない、せめてマラソンの所用時間、4時間とか5時間くらいは集中して欲しいと思うけど、これはこれからの課題ですね。