あと少しの努力
連日連夜、オリンピックの熱い戦いが行われている。これまでも何年も血の滲むような努力をしてきた選手たちが、全力を絞って戦う姿に本当に心を打たれる。毎日フルコースメニューの様でとても全部受け止められないのだが(例えば、全く注目されていない自転車競技の二人の日本代表選手も、それだけでドラマになるような代表争いを繰り広げてきたことをテレビの特集で知った)、始まってしまうとコロナの課題もあるけど、やって良かったんじゃないかと思える(むしろテレビ観戦の人が増えて人流は減っているはず)。全員人並み外れた努力をしているのだけど、結果を出している人はやはり努力の徹底度合いが異なると思う。グラウンドを一周する際も、少し線の内側を走るか、しっかり外側を走るかによっても結果は大きく異なると言われる。ほんの数センチしか違うだけなのだけど、それが一周数十センチ、毎日数十メートル、毎月数キロ、毎年数十キロの差となって現れてくる。とても卑近な例なんだけど、自宅の近くの山に泳げるような川が流れている。僕は家から走れる距離(1キロ)だけど、普通は車で来て駐車場に車を停めて歩いて行く。坂を越えてすぐ、河原に降りれるのだけど、ほとんどの人はそこで落ち着いて川遊びをしている。でも本当は、あと2百メートルほど行けば、つまり坂をもう一個越えれば、もっと綺麗で人の少ない場所がある。僕は毎回トレランで走って行くから「すぐそこ」の感覚だから、どうしてそこまで行かないのかが不思議でたまらない。わざわざ遠くから車で来て、最後の数百メートルを荷物を運んで歩いたのなら、どうしてあともう一つ坂を越えないのか。あと少しの努力で、大きく結果は変わる。当社はしつこく、あと一押し、あともう少しの努力、あともう一つの坂を越えて、本当に良い結果を出していきたいと思います。