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テーマ:今日の出来事(292839)
カテゴリ:休日の過ごし方
昨年春からオーバーホールと運搬用具の整備をしてきたミニSL、D51(1/12スケール、3.5インチゲージ)の試運転を行った。
場所は、長町工場(といっても、実家のガレージ)、玄関前仮設試運転線。3.5インチのレールは庭に敷設してあったが、今回はOS製の5インチゲージとの併用レールでの走行試験を兼ねるため、別途敷設、総延長13.5m。 ガレージから玄関前のレールまで機関車を移動するのが大変だ。ガレージの床面から階段を4段上がった高さにレールがあるためだ。機関車をキャスター付専用ケージに入れて階段前まで移動(これは片手で楽々)、ここから機関車とケージあわせて100kgを持ち上げなくてはいけない。とても一発ではあげられないので、片側を1段ずつ階段に上げ、もう一方を手動リフトで持ち上げる動作を繰り返して、なんとかレールまで持っていく。ここからは楽勝、ケージ内のレールと敷設したレールをつなぐ専用レールを使って機関車をレールに載せる。続いて炭水車(20kg)をレールに載せ、機関車に連結。 次に給水と燃料の準備。まず、水道水を手製ペットボトル浄水器(イオン交換樹脂入り)で濾過してポリタンクに溜める。水をゆっくり濾過するので時間がかかる。その間に、焚き付けの木炭と燃料となる石炭(インドネシア炭)を砕いておく。ボイラーへの給水は、実物と違い蒸気ドーム前方にある給水口から給水する。外から見ると給水口は砂箱の砂投入口の真下にあり、実物では砂を入れるところから水を入れるという格好だ。ポリタンクからは漏斗と灯油用のポンプを使って給水、水面計の上限まで入れて密閉、炭水車は実物と同様、後方の給水口より水タンクいっぱい給水。これで給水完了。 次はエアー抜きといって、給水管や軸動ポンプ内の空気を抜く作業を行う。これをしないと、空気がクッションとなって高圧のボイラー内に給水できなくなるのだ。炭水車の水タンク内に設置してある手動ポンプ(実物にはありません)で、強制的に通水して空気を追い出す。炭水車と機関車間をつなぐホースを切り替え、リターンバルブ(軸動ポンプの吸水量を調整するバルブ。全開すると水はボイラーに給水されず、炭水車のタンクに戻る)を開けながら空気を抜いていく。最後に機関車を手で前後に動かして軸動ポンプの作動を確認、次はいよいよ火入れだ。 煙突の上にブロアー(モータで送風する装置)を載せ、コンロとガスバーナーで木炭に火をつける。木炭が赤くなってきたら、ブロアーのスイッチを入れて通風し、焚き口戸から木炭を投入、火室一面に均等になるようにくべる。木炭がよく燃えるように、一旦焚き口戸を閉める。木炭の火勢が強くなったら、石炭を投入、ここでモクモクと煙突から煙りがはき出される。これぞ蒸気機関車!といったところ。石炭が燃え出すと煙が収まってくるので、ドンドン追加する。焚き口戸のすぐ下まで石炭を敷き詰めればOK!。ボイラーが温まり、蒸気圧が2Kg/平方センチ(SI単位では0.2Kpa/平方センチ)まで上がったら、ブロアーをはずして、機関車の蒸気圧で通風する。ブルアーバルブを開けて通風量を調整するが、最初は凝結水が飛び散るので要注意だ。 さらに蒸気圧が上がって、規定の圧力で安全弁が作動することを確認。焚き口戸を開けて火勢を弱めれば、ほぼ準備完了。 いよいよ走行! リバー(逆転機ハンドル)を前進、後進位置に切り替えながら、加減弁ハンドルを少し回して、シリンダーに蒸気を送り水滴が出なくなるまで予熱する。予熱が終わったら、オイルポンプを手回しして、シリンダー内にオイルを送る。これで準備完了。リバーを前進一杯、ドレインバルブを閉じ、汽笛を鳴らして加減弁ハンドルを回せば、シュッ、しゅっ、と動き出す。たまらない瞬間だ。ボイラー圧力、シリンダー内圧力、水面高さをチェック、異常なし。リバーを中立方向に操作してカットオフを大きくとってもスルスル走る。 ちょっと気になったのは、蒸気ブレーキの効き具合。要調整だ。あとは、炭水車のステップ(運転者用で実物には無い)の固定が甘いので、要改造。3月の運転会にはデビュー出来そうだ! 夕方、シャンパンハウスから電話、今日は休みのハズ。なんでも鱈が手に入ったので、鱈鍋パーティをするという。すかさず参加、おいしい日本酒もあって大満足の夕食でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.01.27 18:36:16
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