大きな好転をよろこばない
うれしさの否定から病気になることで生じる不思議な現象は、好転してもよろこばない、ということです。これは、好転が外からわかるアトピーのような症状では、家族や友人などの身近な方がよく経験することですが、他の病気の場合も、実は同じなのです。好転が小さい間はよろこぶことも多いのですが、大きく好転するとよろこばないのです。ハートセラピー系の患者さんではよろこんだ人はこれまで一人もいません。逆から見ると、好転したことをよろこんでいる間は、本当はたいして好転していないということです。ただし、大きく好転しても喜びがある場合もあります。たとえば夫から愛されていることが原因で病気になった場合、離婚すれば当然病気は良くなるか治ります。しかしこの場合は、本当に治った訳ではないので、喜びがあります。本当に治っていないのは、再婚すればいずれ再発する場合が多いことや、離婚したことによって新しい問題が発生する場合が多いことからも推定できます。