キルケゴール「死に至る病」とドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
なぜ多くの人が幸せになることを拒否させられて不幸のままに留まることを選ばされるのか、その理由は、キルケゴールの「死に至る病」やドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のアリョーシャとイワンの対話のところに書いてありました。ロシア文学者沼野充義さんによれば、チェーホフに比べてドストエフスキーは難解だ、とのこと。そんなことはありません。ハートセラピーの理論を知ると、ドストエフスキーは単純だと理解できるでしょう。どちらかといえばやたら面白い小説と言う感じです。(少なくとも「カラマーゾフ」や「白痴」を読んだ限りでは)ハートセラピーの考えも難解だとよく言われますが、それと共通しているのかもしれません。いったん理解してしまうと、とても単純な理論なのです。