ハートセラピーは、疾患の治療法としては、かなり劣っている
ハートセラピーは、疾患の治療法としては、かなり劣っていると思います。その理由は、① 患者さんの自主性がどの程度あるかによって左右される。実際に好転を主観的に確認できるまで続けることができる人は2~3割ですが、これはハートセラピーがどういうものかあらかじめ認識して受ける人に対する割合で、そもそも自主性がそれなりに高い人が受けるわけですから、病院のように誰もがとりあえず受けるということになれば、好転できる人はおそらく全体の1割以下になるのではないでしょうか。② 忍耐力などが必要好転が主観的に確認できるまで3~6ヶ月ですが、これはかなり長期間になります。比較的若年層や症状が軽い方は短期間の方もいますが、もっとはるかに長期間かかる方もいます。さらに場合によっては、苦しい反応が持続的に出ることもあり、治療と言うより修行(苦行)のような状態を呈します。主観的には好転を確認できないのに苦行を行うのは、ほとんどの方には無理でしょう。(苦しい修行を長期にわたってそれもお金を払いながら行う方もいますが、無意識では好転を確認しているからなのか、それとも最後の手段のように考えて止めるに止めれないからなのか)ハートセラピーの弱点:《心理療法としての「感情の演技」に於いては、改善したい状態・症状を予め設定する事は出来ず、何が改善されるかは、蓋を開けてみねば分からない。つまりランダムである、という事である。例えば、強迫性障害の症状を改善するのが急務であっても、それが改善されるのは後回しになり、少なくとも本人にとっては『どうでも良いような事』が先に改善される可能性が高いのである。創始者の笠原敏雄先生に依れば「大元は全て一つに繋がっている」つまり本源は一つであるので、いずれは強迫性障害の症状が改善されることになるのだが、それがいつになるかは分からない。つまり、ピンポイントで症状を改善させることは不可能であり、かつ肝心の症状が果たしていつ改善されるかに関しては、全く不明である、というのである。これは、非常に重大かつ、ある意味では心理療法としての感情の演技の有する致命的とも言える弱点であろう。》(noteより引用)