病気の治療はやってみないと分からない
●ストレス説と幸福否定説病気の原因として、心理的なものでは、ストレス説と幸福否定説があります。一見まるで逆なわけです。二通りの原因がある可能性もないわけではないですが、やはりどこか不自然です。しかし、以下の場合には、この二説は整合性があります。①ストレス状況下では、同じ出来事でも、感じるうれしさが大きい。それゆえ幸福否定が起こりやすく、発症する。②ストレス状況下では、同じ出来事で同程度のうれしさが生じても、否定が起こりやすい。つまりストレス状況下では幸福否定が強くなるため、発症する。③ストレス状況を引き起こしたのは、そもそも幸福否定の結果である。④幸福否定の結果、ストレス耐性が低下した。●両説の治療①ストレスに打ち克てるようにする。ストレス耐性をつけるようにする。この点では両説に共通しています。●一般的に言えば、病気の原因として考えられるのは、次の3つのものがあるでしょう。①心理的なもの②身体的なもの(遺伝も含む)③社会的なものそしてそれぞれその考えに基づいて治療が行われるわけですが、①心理的と③社会的と②身体的なもののうち心の病気や心が大きくかかわっていそうな病気は、因果関係が詳しく研究されていないため、とりあえず行っているという側面が強いでしょう。●考えてみれば、心理的な原因説も身体的(遺伝も含む)な原因説も結局は同じことで、整合性があります。心と体の関係は全然と言っていいほどわかっていないわけで、なんとでも理屈はつくわけです。遺伝的な疾患などでは、心理的な原因と言ってもとても深いところの心理で、ハートセラピーを含めどんな心理療法も太刀打ちできず、変えることは出来ないわけですが。●やはり病気の原因は、幸福否定やストレスや身体的なものや様々なことが複合していると考えた方が良いですね。病気の原因が、様々な要因が複合したものだとすると、治療も複合したやり方で行った方が良いわけですが、現実的には完全に不可能でしょう。そもそも異なった方法で行う治療家同士の密接な繋がりがないわけですし、患者さんの金銭的な負担が大きくなり過ぎるわけですし。なので、とりあえず一つの方法でやってみて、ダメなら別の方法で行うしかないのでしょう。(ハートセラピーの場合、ダメかどうかは、あくまでおおよその見当ですが、半年続けてみないとわかりません。)と言っても、私はハートセラピーのやり方しか知らないわけですから、ハートセラピーでやっていくしかないのですが。