セラピストの無意識や意識の影響
静岡の渡辺先生の研究によると、感情の演技での反応の強弱は、セラピストの側の意識によって大きく違うようになるようです。反応の強弱は、セラピーの効果に大きく影響してきます。そうすると、例えば、セラピストの思い込みで適切でない課題を設定してしまい、しかし良いと思い込んでしまっているとき、本来はそれほど強くない反応しか出ないのに、強い反応が出てしまうかもしれないのです。そうすると強い反応が出たからとそれを続けていても効果はほとんど現れないわけです。また、セッションを受けずに一人でやっていて課題が適切だとしても、極めて強い反応が現れない限り、効果が表れるまでかなり長期間かかるかもしれないわけです。(セラピスト側の意識や無意識による働きかけがないため)これは幸福否定理論の根幹をも揺るがせかねない事実です。しかしそれでも良いのでしょう。一つの側面としての正しさは揺るがないからです。物理学の理論でも、量子論と相対論は対立しているとのことですが、どちらの理論でもその応用技術は発展しているそうです。つまりどちらの理論も物質のふるまいの理論として正しいわけです。