兄怪獣のママ友たちとだらだらバカ話をしてたときのこと
SUさんがこの冬に起きたアクシデントについて話し始めた
「うちの子ね、この間スキーに行ってひざのじん帯を伸ばしちゃったのよ~!
本人は『折れた、折れた、きっと骨が折れた』って大騒ぎしてたんだけど、
私たち(母、父、姉)は『そんなんで骨が折れるわけないでしょ~、もう根性ないんだから!甘えたってだめだからね!』ってものすごい剣幕で怒鳴っちゃったの
それなのに立ち上がろうとしないから
『さっきお父さんが買ってくれたチョコパイ食べたでしょ!食べたんだから立ち上がりなさい!』ってまた怒鳴っちゃって
結局のろのろと山を滑り降りて、自分で板を宿まで担がせちゃったの
そしたら次の日にひざがものすご~く腫れ上がっちゃって、慌てて病院に行ったらお医者さんが『あ=!ぼく、これは痛かったね』なんて言うぐらいにひどかったみたいなの。やーねー」
などとニコニコ笑顔で話していた
残りのママたち一同声を揃えて
「おに~~~~!!鬼母~~~~~!」と叫んだ
この話を皮切りに母たちの「鬼母話」が盛り上がった
SEさんはこんな話をしてくれた
「子供がだるそうに『疲れた~、疲れた~』って言ってたから『朝起きただけで疲れるわけないでしょ』って強引にバーゲンに連れて行ったの
お店に着いてもずーっとテンション低かったんだけど、自分が買い物したいからカートに乗せてまで買い物を続けてたの
そしたらなんと翌日子供が川崎病になっちゃったの
医者には『なんで救急車呼ばなかったの』って怒られちゃうし、まいったわ」だって
一同唖然、そして叫んだ
「おに~~~~!鬼母~~~~!」
Tママは
「帰省前に買い物を大量にしたとき、子供にも荷物を持たせたの
自分としては軽い荷物を持たせたつもりだったんだけど、
500mlのペットボトルが何本も入ってる袋を持たせちゃってたらしいの
本人も何も言わないで運んでたから何とも思ってなかったんだけど、
駐車場に着いて荷物を受け取ったらあらやだ重いじゃな~い
あっはははは===!」だって
「おに~~~~~!鬼母~~~~~~!!!」
一通り母たち全員が鬼母話を披露した
そしてみんなで「鬼母王」の称号をなすりつけあった
「いや~、SUさんにはかなわないよ~、だって痛がってたの無視してたんでしょ!よっ、鬼母王!」
「そんなことございませんわ、重病人の子供を買い物に付き合わせたあなたこそが鬼母王だわ!」
「ええ!そんなこと・・・たかが荷物の不満すら言わせないあなたこそ鬼母王だわ!」
「いやいや・・・あなたが鬼母王よ」
「ええ!そういうあなたこそ鬼母王でしょ」
「そんなぁ、あなたが・・・・・・・・・・・・・」
要するにみんな鬼母だったのだ