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「Cast off ~小さな君のその手を抱きしめるために~」

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2007.05.07
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カテゴリ:ネタ

ソファーに腰掛けている千蔵を抱きしめる。

彼女の胸に抱かれてしばし甘い香りに心をときめかせた。

「ねぇ、千蔵」

頭の上から声を掛けられた。

『何?』

「いい香りがするね」

『そうか?』

彼女とのデートの前にシャワーを浴びていた。

「この香りは?」

『○○○○・・・』

千蔵の使っているシャンプーとコンディショナーの名前を教えた。

 

 


数ヶ月後・・・

彼女と食事に行く事になり車を走らせていた。

赤信号で千蔵の左肩に頭を乗せて甘える彼女・・・

「気がついた?」

『何に?』

「シャンプー替えたの」

鈍感な千蔵は全く気がつきません・・・

『ごめん・・・気がつかなかったよ』

「千蔵と同じシャンプー使っているの」

左肩の上にあった頭を抱き寄せ髪に口付けた。

信号が変わるかでの短い時間・・・

今、彼女は当時と名字が違います。

もっと強く口付けていたら千蔵と同じ名字になっていたのかな?

千蔵は今でも当時と同じシャンプーを使っています。

貴女が今使っているシャンプーは当時のままですか?






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Last updated  2007.05.07 23:10:37
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