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カテゴリ:SEX
先に約束の駅に着いたのは千蔵だった 改札が見える位置で彼女を待つ・・・ 1枚の画像だけを頼りに人の流れの中から彼女を探す 彼女の名前は綾香・・・
こんな出会いには慣れていない 画像の交換はしていたとはいえ小さな携帯画像である 世の中には写メマジック等と言う言葉も存在している 実際に目にしないと分からない部分は多いと思う
改札を通り抜け キョロキョロと回りを見渡す女性が目に飛び込む たぶん彼女が綾香さんだろう 携帯画像で見る彼女よりも可愛い印象を持った 彼女の方に向かい歩き出す千蔵・・・ ちょっと息苦しい・・・ 人違いだったら滑稽であるし・・・ それでも笑顔で視線を送ると 彼女も少しはにかんだ笑顔で応える 『綾香さん?』 「千蔵さん?」 2人はお互いの名前を確認し合うように呼び合った
そう告げて歩き出した 人波を並んで歩きながらたわいもない会話を続ける 平静を装っていても心なしか鼓動は足早で・・・ 手は緊張からか少し汗ばんでいた 店舗の入ったビルのエレベーターを登り 和食のお店の暖簾をくぐった
『飲める?』 彼女に確認する千蔵・・・ 「飲めますよ」 『ビールで良い?』 「はい」 短い会話で2人はグラスを傾けた 初めて会った印象等を話してお互いの緊張を取り除いていった。 1時間程度話しただろうか・・・ 『ここを出て2人きりになれる場所に行こうと思うけど・・・』 彼女の顔の変化を読み取りながらこう切り出した 事前に出会った流れで印象が悪くなければ関係を持っても・・・ そんな話をしていた 彼女の視線は千蔵の視線から外れる事はなく見つめている 『無理に誘うつもりはなけど・・・行ってみますか?』 少し彼女は考えて小さい声ではありましたけど確かに 「はい」 千蔵の耳にははっきりと聞こえた
セックスレスだと打ち明けられ 元彼とは結婚後に再会し身体の関係は続いている 気持ちはないけど・・・ どちらかと言えば元彼の方が彼女に入れ込んでいると 面倒な関係にはなりたくないと言う彼女にとって・・・ 最近の元彼の積極的な姿勢に少し困惑しているようだった ベッドの中で交わされた会話である もちろん千蔵とも面倒な関係にはなりたくないそうだ お互いに都合の良い相手となるのだろうな・・・ この時の千蔵はそう思った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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