マンションの一室・・・
若い男女が2人だけ・・・
うん?
だよね(苦笑)
女性1人で海水浴に来るハズもなく
部屋の中には・・・
『なんでいるのよ?』
「それはこっちの台詞だよ」
はい・・・
そのマンションの一室にいたのは
彼女のお友達の女性と
千蔵のバイト仲間でした(笑)
期せずして男2名、女2名となりました・・・
甘いムードもあったものじゃない
ぶち壊しだよ(笑)
まぁ、それでも4人で楽しく飲んでね
バイト仲間が疲れたから寝ると隣の部屋に
その後を追いかけるように女性1人が消えていきました
しばらく2人で飲んでいたのですが・・・
千蔵も睡魔にじりじりと襲われだしたので
シャワーを浴びて寝る事にしました
シャワーを浴びて戻ってくると
部屋は綺麗に片付いており
布団が二組敷かれていました
布団の上に横になると
「シャワー浴びてくるね」
背中越しに彼女の声が聞こえた
睡魔なんて何処へやら・・・
鼓動が少し早くなった
静かな部屋にシャワーの音だけが響く
想像は妄想を越え・・・
この先に待つ出来事を予感させた
シャワーの音が途切れ・・・
バスルームのドアが開き・・・
そして閉じる音を聞いた
鼓動は更に早さを増し
バスタオルと素肌の擦れる音が耳に入る
何時しか足跡は千蔵の背後に近づく
でも・・・
何故か振り返る事を躊躇う
足音は千蔵の背後で止まり
彼女が座る微かな音を背中で聞いた
ほどなく
彼女の手が千蔵の肩に置かれ
振り向く決意をした
肩に置かれた手に手を重ねて
振り向くと
甘いシャンプーの匂いが鼻腔を刺激する
そのまま手を引き寄せ
抱きしめた
まだ濡れている彼女の髪を優しく撫でると
「電気を消して・・・」
声にならない彼女の唇が静かに語った