二組敷かれた布団の上で
抱きしめ合い
お互いを確かめるように唇をそっと重ねた
唇を離し
照れくさそうにはにかむ千蔵
彼女も肩をすくめ
「くすっ」
そんな表現が相応しい笑顔を浮かべる
そして再び唇を重ねた
目を覚ますと
至近距離に彼女の顔が飛び込んだ
真夏の朝日がカーテンの隙間から射し込んでいる
昨夜の出来事を
微睡む彼女の顔を見ながらで思い浮かべた
照明の落ちた2人だけの空間で
唇の重なる音だけが耳に届いていた
何度も何度も重なる唇
初めて会った男女・・・
お互いの存在を確かめるように
唇を求め合い
舌を絡め合う
目を覚ますと・・・
あれ?
さっきも目を覚ましたような・・・
これはきっとデジャブ
あまりにも濃密な時間に
記憶までもが混乱したのだろう
彼女の柔らかい唇と舌に
深く深く溺れた
カーテンから射し込む日差しに・・・
あれ?
さっきもカーテンから日が射し込んだような・・・
この感覚はデジャブ
高鳴りすぎた鼓動のせいで
きっと記憶が混乱したのだろう
彼女との甘い口づけに
深く深く溺れた
すみません・・・
どうやら記憶が混乱しているようです
整理する時間をください
えっと・・・
ようやく記憶の糸が辿れました
この一夜の記憶が鮮明に甦りました
そうこの記憶はデジャブ・・・
調子に乗りすぎました
お願いですから殴らないでください(苦笑)
「今日はKissだけにして・・・お願いだから」
彼女にそうお願いされました
心の中で・・・
『Kissだけで終われる訳がないじゃない』
当たり前ですが
気持ちと下半身は別人格です
うん?
って・・・
事はね
気持ちではやる気満々なのに
下半身がオッパッピ~なのか・・・
あ~あ・・・
根性なしの千蔵の面目躍如か・・・
彼女のお願い応えてしまいました
ずっとKissしつづけて
何時しか深い眠りに誘われました
これっておバカですよね?(苦笑)