|
カテゴリ:Cast Off
どうしても踏み込めないのは彼の存在 信頼関係や深い繋がり無ければ そこまでの行為は出来ないだろう 経験上でそれを察していた 気持ちは止めどもなく揺れているのに どうしても伝えられない気持ち もっと気軽に気持ちを伝えられたらいいのに
彼女が遠くに引っ越す事を聞かされた 単身赴任だった旦那さんの元に引っ越すと 当時は会おうと思えば会える距離に住んでいた 最後の週末に それとなく彼女からそんな話もあったが それも儚い夢と消えた 会いたい気持ちは強かったが・・・
話の流れから身体の関係を持っていただろう そんな事は容易に想像できた 身体だけの関係が目的なら 彼女の誘いに乗ってしまえば ある意味楽だったのかもしれない でも・・・ どうしてもそれが出来なかった
ここまで積み上げてきた彼女との楽しい時間が 音を立てて崩れてしまい 昨日までの何でも話せる関係に 戻れなくなってしうのではないか? そんな不安な気持ちを抱いてしまった
どうしても彼の存在が気になっていた 嬉しそうに彼との話をする彼女 その間に割って入る勇気がなかった 2人の関係を応援したい そんな気持ちが何処かにあったのだろう 少しでも彼に不満を持っている素振りを見せたなら もっと違う考えになっていたのだろうけど・・・
肌を合わせる事よりも ブログやメッセンジャーで 気取らないで会話する方を選択した 彼女との時間は 千蔵にとって 既に何ものにも代えがたい 大切なモノとなっていたからだ
彼との情事を幸せそうに話す彼女 文面からそれがキラキラと伝わってくる それがたまらなく楽しい時間なんだろうと 彼女とそこまで出来る彼が羨ましいとさえ思えた 何で知り合ったのが千蔵が先じゃなかったの? 掌からこぼれ落ちる砂のように 時間は誰にも止められない そして戻す事も出来ない 意味もなく メッセンジャーの画面を見つめ悔やんでみた そして彼女は遙か彼方の地にその面影を消した お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Cast Off] カテゴリの最新記事
|