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テーマ:エッチで恥ずかしい話好き!(0)
カテゴリ:SEX
千蔵の行きつけのバー マスターはパパイヤ鈴木氏をふたまわり小さくした感じ とても気さくなマスターで 千蔵のワガママをいろいろと聞いてくれた 腕も確かでカクテルのコンクールで全国2位の実績を持ってる こんな田舎町でバーを営業しているのが不思議でならなかった
このバーはバー初心者にも優しく どんなカクテルをオーダーして良いのか 迷っているお客さんがいると 好きな食べ物を言ってくださいとマスターが・・・ 例えば・・・ 林檎、オレンジ、バナナ、アセロラ・・・ マスターが食べ物を幾つかあげた上で お客さんの好みをチョイスし カクテルを作っていました 千蔵も初めて遊びに行った時に 同様にしていただいたのですが・・・ 林檎、オレンジ、バナナ、アセロラ・・・ 『じゃ、牛丼』 流石のマスターも 牛丼をモチーフにしたカクテルは作れませんでした(笑) ともすると嫌なお客と見られたかもしませんが こんなジョークにも笑顔で応えてくれる 気持ちのいいマスターでした
マスターが創り出すバーの雰囲気が気に入ったらしく お代わりを何度したのかな? 見た目にも頬に紅をさしたように上気しているのが見て取れる 逸見さんがどれ程飲めるのか知る由もありませんが・・・ あまり酔われてもと思い 最後のカクテルをオーダーしました そのカクテルは見た目には綺麗ですが 飲むのはあまりお奨めできないと言われているカクテル 何せアルコール度がメチャメチャ高いから(苦笑) マスターも忙し時間帯には創る事をしませんでした かなりの集中力がないと創るに難しいカクテルですからね 周りのお客さんにも喜んでもらえる綺麗なカクテル 女性とその店を訪れると必ず千蔵はオーダーしました 連れて行った女性に喜んで欲しくてね(笑)
バー全体の会話がなくなり 視線がマスターの手元に集中する 息を潜める緊張感の中で そのカクテルは彩りを染める
さっきまでは千蔵と楽しい会話をしていたのに・・・ この時間だけは千蔵の事をすっかり忘れているのだろうな カクテルの彩りを見つめながら小さな孤独を楽しんでいた
マスターが照明を落とし 暗闇が訪れる 瞬きをすると 柔らかいマッチが灯り 浮かび上がったカクテルに炎が揺れる 「メリークリスマス・・・」 カクテルがキャンドルとなり 僅か数秒で炎が残像に変わる
隣には小さな寝息を立てている逸見さんが・・・ そうか・・・ 昨日はお持ち帰りをしてしまったのか・・・ 彼女がいたのに・・・ 逸見さんをお持ち帰りか・・・ 以来・・・ クリスマスはクルシミマスとなった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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