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「Cast off ~小さな君のその手を抱きしめるために~」

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2008.01.01
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カテゴリ:SEX

彼女の股間に飛びッ子を装着して

ホテルを後にした

外は既に夕闇が訪れ

渋谷の街はその表情を一変させていた

昼間は冬とは思えないほどの温かさだったが

夕闇は街を静に凍らせていた

荷物の多い彼女は駅のロッカーに

大きな荷物を預けていた

握った掌は汗ばむどころか

凍えそうな冷たさで

僕はコートを脱いで彼女の肩に掛けた

「千蔵が寒いからいいよ」

視線がそう僕に訴えかけるが

微笑んで視線を却下する

『僕は寒くないから』

無言でそう伝えた

 


彼女の眉間がこわばる

渋谷の街を歩きながら飛びッ子のスイッチを入れた

大きな反応ではないけど

微妙な表情の変化が

想像を掻き立てる

 


シックな和食系の居酒屋のカウンターに並んで座り

飲みながら談笑している時も

時折・・・

スイッチを入れる

ピクッ・・・

その横顔に

小さな反応を見せる彼女

店員も

周りのお客も誰も気がついていない

僕と彼女だけのコンタクト

お店の喧噪の中で

2人だけの秘密を共有している

そんな感覚が左脳を刺激する

彼女の刹那い表情が

吐息を我慢する表情が

快楽に耐える表情が

喉を流れるビールを美味しくさせる

そしてハプニングバーへと歩を進めた






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Last updated  2008.01.01 07:54:06
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