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「Cast off ~小さな君のその手を抱きしめるために~」

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2008.01.13
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カテゴリ:SEX

全裸の肩を優しく叩かれ

「おはよう」

耳元で彼女の甘い声を聞いた

目覚めない全裸の千蔵を

彼女の暖かな両手が揺らした

「お・き・て・・・」

 


「昨日はお姉ちゃんに声を掛けたでしょう」

『へ?』

いきなり・・・

見ず知らずの女性に強い口調で声を掛けられ

たじろいだ

確かに前夜・・・

数名の女性に声を掛けたが・・・

それは仕事だから・・・

何の仕事なのかは伏せておきます

 


『お姉さんに声を掛けたと言われても・・・』

「お姉ちゃんから聞いたから間違いない」

何か文句でもあるのかな?

考えても

文句を言われるような事は身に覚えがない

 


「そこの焼肉屋のウエイトレスに声を掛けたでしょう」

そう言いながら焼肉屋を指差した

『あっ・・・』

思わず声が出た

確かに声は掛けた

だって・・・

毎日目の前を通るんだもの

ウエイトレスの格好で

目立つし

覚えてしまう

『こんにちは(笑)』

そのくらいの挨拶は交わすようになる

 


声を掛けたと言っても

挨拶を交わしただけ・・・

なんでそれを妹に言われなくちゃならないのかな?

そんな心境だった

 


でも・・・

話の取っ掛かりなんて何でもいい

女性から声を掛けてもらえたのは

これ幸いにと

摩訶不思議な会話をしていた

仕事中なのに(笑)

 


「お姉ちゃんに声を掛けたでしょう」

そこから始まった会話・・・

よくよく話を聞いてみると

面白い人がバイト先の近くにいるから・・・

姉に言われ興味を持ち

近くに来たついでに千蔵に声を掛けたらしい

確かに喋る事が仕事ではあったが・・・

お姉さんとは挨拶を交わす程度の付き合い

 


となれば・・・

話は簡単・・・

彼女の興味を惹きそうな話をして

1人暮らしのアパートに誘った

 


全裸でベッドに入り彼女を待つ事に

忙しい毎日の付けが回ったのか・・・

彼女がベッドサイドに来るまでに

深い眠りに落ちてしまった

 


「起きて・・・」

遠くから声が聞こえる感覚

その声に身体が反応できない

「ねぇ・・・起きて・・・」

声が少しだけ近くに聞こえた

『うぅ・・・』

 


薄手のタオルケットからはみ出している

全裸の肩を優しく叩かれ

「おはよう」

耳元で彼女の甘い声を聞いた

目覚めない全裸の千蔵を

彼女の暖かな両手が揺らした

「お・き・て・・・」

 


眠い頭で・・・

言葉にならない言葉で

『もう勃きているよ・・・』

確かに下半身だけは目覚めていた

 


彼女とはその日限り・・・






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Last updated  2008.01.13 00:21:58
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