肩を叩かれるまでの長くも短い時間・・・
いや・・・
短くも長い時間か・・・
走馬燈のように
彼女とのやりとりを思い起こしていた
元彼にストークされていなかったら・・・
今日・・・
ここで・・
改札に背を向けて立っている事はなかったな
そう思うと
なんだか僕自身が滑稽に思えてならなかった
会いに行くから・・・
そう言われてここにいるのも滑稽だし
お泊まりで・・・
その一言が僕の今の立場を更に滑稽にさせた
やはり・・・
ただやりたいだけの男なのだ・・・
滑稽すぎる
背を向けながら
どんな娘が現れるのかな?
もちろん
そんなところにも興味は突き進んでしまう
こんな待ち合わせで
背を向けて立っているは
初めての経験である
言ってみれば
背を向けて処女である
後ろからいきなり挿入されたら
きっと泣いて叫んだろう・・・
あ・・・
話がそれました
様々な憶測が頭を過ぎり
妄想が膨らみ
その不安な緊張感が頂点に達しようと
暴発寸前になった時に
不意に
僕の細い肩を誰かが叩いた・・・