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「Cast off ~小さな君のその手を抱きしめるために~」

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2008.08.14
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カテゴリ:カテゴリ未分類

彼女が既婚者だとは露知らず・・・

ホテルに入ってしまった

結局ね・・・

そうなるんですよ

 


肌を重ねたものの

不思議と淡々としていた

何故だろう?

もっと求め合ってもいいのでは・・・

行為の後で

そんな事を漠然と考えていた

 


いつしか

瞼に重さを覚え

隣の彼女を意識しながらも

軽い微睡みに落ちていた

 


時折・・・

彼女がなにやら動いているのは感じられたが

その動きにリンクする事はしなかった

違和感なのかな・・・

言葉で上手に表現が出来ないけど

肌が合わないのかな・・・

そうじゃない・・・

う~ん・・・

ダメだ(苦笑)

 


うつ伏せた状態で目を覚ます

起きていた彼女の頭に手を伸ばし

クシャクシャと髪をカキカキした

「起きたの?」

そんな視線を僕に向けていた

 


今更ながらだけど

僕の疑問を・・・

白いシーツの中での会話が始まった

ヤボだけど・・・

『ねぇ、何故僕を誘ったの?』

「旦那が急なお泊まりで明日まで帰ってこないから」

『結婚していたの?』

「うん」

『聞いてないよ』

「言わなかった?」

この時初めて彼女が既婚者と知った

 


『でもさ、何故僕だったのよ?』

彼女は少し考えてから・・・

「何でかな?」

疑問に疑問で返されてしまった

深く聞き返す事をためらい

質問を変えた

 


『旦那さんが居ないときにはこんな遊びをしているの?』

「しないわよ」

彼女が微笑んだ

その笑顔は含みのある小悪魔のそれだった

何となく自分なりに整理が出来たかな

 


旦那さんの急な外出でね

時間を持て余し

誰かを誘って・・・

そんな事を彼女は考えたのだろう

恐らくは僕じゃない誰かを先に誘った思う

でも・・・

急な誘いで・・・

順番がたまたま僕に回って来ただけ

そんなところだろうね

それってラッキーな事なのだろうけど・・・

当時の僕にとっては

既婚者とのこんな時間は罪悪感に悩まされるだけ・・・

 


違和感を覚えたのはここだったのかな?

既婚者とは知らないながらもね

この事でしばらくは落ち込んでいた

でもな~

慣れって怖いモノで

乗り越えてしまうんですよね

逆にその罪悪感が

いつしか・・

刺激になっている事に気がついた(苦笑)

とは言っても・・・

この日から数年の時間を超えなくてはならないのですが

 


「独身です」

そう言われて肌を重ねた後で

「実は既婚でした」

そんな事を何度か言われた

中にはね

一人暮らしだから遊びに来てと言われて・・・

遊びに行ったらさ

別居中だったらしくて・・・

さっきまで旦那さんがここに居たなんて事も

もう少し早く到着していたら自爆するしかないじゃない

ニアミスで済んだから良かったけど(苦笑)

 


初めての不倫体験だったけど

その事実を知らないで体験してしまった(笑)

まるで詐欺に遭ったような不倫体験(爆)

でも・・・






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Last updated  2008.08.14 06:03:20
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