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韓国ソウル便り 私の韓国レポート番外編

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2017.02.27
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テーマ:韓国!(17199)
カテゴリ:カテゴリ未分類
金正恩が怒っているとすると、今回の事件をどう評価しているのか?
北朝鮮に逃亡した犯人たちは、そこで処刑されてしまうのか?
中国は今回の件で金正恩に対して本当に怒っているのか?
アメリカは各ミサイル開発と大量の化学兵器を持つ北朝鮮に対して斬首作戦に打って出るのか?
いやいや、暗殺されたのは影武者だったのか?

今回の金正男暗殺事件を取り巻く真相と今後の国際情勢への高い関心とともに、一方では金正男自身の人柄についての関心も今更ながら高まっている。

いいやつだったんだろうか、ヤクザみたいなゴロツキだったんだろうか、可哀想な人間だったんだろうか、愛人たくさんいたのか、などなど。


先日韓国ケーブルテレビの時事バラエティーを見ていたところ、ある人がふとこう言った。

「金正男って本当に北の人なの?」

韓国的な反語的表現だった。
というのも金正男の話す言葉はまず独特の北の訛りがない。南の韓国人が話すの韓国語と違和感がないというのが、反語の最初の理由。

次に金正男は韓国のことを「韓国」(ハングク)と言っていたという。実は北朝鮮の人は韓国のことを「韓国」とは言わないのだ。彼らにとって正しくは「南朝鮮」、ましてや金正男は金日成の直系の孫なのだ。彼が韓国を「韓国」と言ったというのは、事件といえば大事件でもある。逆に南の人間からすれば、金正男に共感してしまう事件でもある。

もっと大事件なのは金正男が北朝鮮のことを「北韓」(プッカン)と言っていたということ。
南の韓国では北朝鮮ことは「北朝鮮」とは決して言わない。政治的にも慣習的にもどこまでも「北韓」なのだ。つまり北朝鮮では「北韓」とは決して言ってはならないのである。

金正男の話す言葉を映像で見たのであろう。それが韓国の記者とのインタビューで韓国人にわかる言葉をあえて使ったとしても、北朝鮮という政治的文脈においては完全にアウトなのだ。

敵とみなす自由世界のブランドを好んだ点においても、北朝鮮的にアウトな発言をした点においても金正男が開放路線主義者だったのは間違いはないだろう。

そして、同時に韓国をはじめ自由世界のコードで「普通」に暮らしていた人間、暮らせた人物だったのだ。

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最終更新日  2017.02.27 09:00:01
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