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2016.06.10
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カテゴリ:私生活

懐かしい高校のクラス会が終わってもう1週間が経った。

このブログにも写真をアップしていろいろと嬉しいコメントも頂いた。

その写真もアルバムに大事に貼り、今度はいつ会えるのかとか、せっかく初めて再会した人も何人もいたのに、何も話をしなかった人がたくさんいたことが何とも心残りでなんか変な罪悪感を感じた。

しかし、昨日又幹事から手紙が届いた。

“あれ?写真も送ってもらったのにどうしたのだろう?”

不思議に思いながら定型とは言いながらも大き目の封筒の封を開けた。

そしたら、追伸と称して、担任の先生から皆さんへメッセージが届いたというお報せだった。

その中身は感動的だった。

ここにその担任の文章を公開しようと思う。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

車窓に、一人ひとりの顔を思い出しながら帰ってきました。

それなりに還暦の表情が垣間見えました。

でも、それ以上に笑顔がみんな美しかった。

六月の花嫁を歌ってくれたあの笑顔だ。

また、みんなから楽しい思い出を たくさん、たくさんいただきました。ありがとう。

追伸気味に、俳句のことを一つ。

  中退の生徒はいづこ卒業歌    多聞天(先生の俳名)

『卒業式も進行し、今、最後の歌・蛍の光を歌っている。その生徒たちの顔を次々と見つめていく。ふと、その順番に空白を感じた。そうだ、途中でやめていったあの子だ。音信が途絶えたが今頃どうしているのかな。元気でいてくれればいいがな。また、卒業歌が耳に入って来た。』という景でした。

最後に、これからのこと。以前のように体は動かなくなります。でも、無理をしないで、体を動かしましょう(自戒の念をこめて)。気持ちの上では、一人にならないで、みんな一人にしないでやってください。

また、みんなに会えるのを楽しみに生きていきます。

                 ○○○○(先生の名前は先生の万年筆の直筆)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こんな文章を読んだら心が温かく、ほろりとなった。

「卒業」は春の季語だそうで、実は私の母も俳句が趣味なので、先生は先日も母のことも気にかけてくれた。

 

sc-sotugyousongs-osusume-05.jpg

俳句は短い文の中にいろんな思いが凝縮されている奥の深いものらしいのは、私の母がずっと昔から勉強してる姿を見てきて、私も何となくわかっているが、先生が詠んだこの卒業をテーマにした俳句は素晴らしい評価を受けたのだと先日先生が誇らしげに話しておられた。

私達もなんてすてきな師弟愛を今の今まで育ててきているのだろうか。

先生にとっては人生初の担任の私達生徒だったし、問題を起こしていろいろ苦労かけた。

先生が「六月の花嫁」を歌ってくれた私達のあの笑顔というのは、前回のブログに書いたが、先生が6月に結婚式を挙げた時、ジューンブライド流行りに沸き立った私達がクラス全員で歌って先生にプレゼントしたお祝いの歌のことなのだ。

高校生の私達の顔が先生には今回の笑顔にダブって見えたのだろうなあ。

担任の先生は今も大切にその時に私達が歌ってプレゼントしたテープを「私の宝物」だといって大切にしてるようだ。

その歌の歌詞もメロディーも私の体の中に未だに入りこんで残っている。

 

 

音符
音符
赤ハート
音符
音符

六月の晴れたこの日に若い二人の愛がかなって

今ここに青空の元で結ばれるのさ

歌を歌おう、手を握り、愛を信じながら

高く高く手を伸ばし、あの夢に届くまで

 

音符
音符
赤ハート
音符
音符

 

yjimage.jpg

 

確かこんな歌詞だった。

若き日の純粋でかわいい歌詞だわ。

二番があったのかどうか忘れたが、男女とも仲良く歌った。

あの当時流行のフォークソング調で作詞作曲した男子生徒がギターで伴奏を付けていた。

こんないい生徒達いないよなあ~

先生にとっては私達は本当にかわいい生徒なんだと思う。

次回は先生の喜寿のお祝いにやろうかと言う話だそうだが、喜寿と言えば77歳だ。

先生は今72歳くらいだから、あと5年先?

私達も65歳になるんだな・・・

でも、もう少し前にやろうと言いだすかもしれないな。

皆が健康で、先生も健康でいること、又会えることは人生で素晴らしいことだ。

あの世に旅立ったクラスメートが男女一人ずつ、それも40代の若さで・・・

この担任の先生はその自分の教え子の自宅にお悔やみに行ったと聞いている。

教え子が自分よりも早く旅立つのは子供を失うように悲しいものだと思う。

先生はどんな気持ちで手を合わせて家族とお話したのだろうか・・

亡くなった人には二度と会えない。

この亡くなった二人は私と同じ国立大学だった。

特に、男子の彼とは飲み仲間で、大学入りたての頃私に初めてお酒を勧めてくれたのは彼だった。

 

初めて飲んだお酒は「バイオレットフィズ」  

1ycMc.jpg

 

きれいな紫色の甘いお酒でかわいい赤いサクランボが入っていたな~

お酒にこんなきれいな色したロマンチックなものあったのかって、家で日本酒しか飲まない父を見て育った私には新鮮だったものだ。

幼馴染の彼とも同じ飲み仲間だったので、「○○君に会いたかったよね」って以前お互いに話したものだった。

現在介護職についてる幹事の男子とは、これから私の親のことで相談したり、世話になるかもと頼んでおいた。

皆いい人ばかり。

そう、担任の先生の言う通り、「気持ちの上では、一人にならないで、みんな一人にしないでやってください。」って。

クラスメート、心の中で一人ひとりに思いやりと絆を感じて、悩んだときは相談できるような関係を作って、それを励みに生きていきたいものだな・・・

 

 






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Last updated  2016.06.12 00:08:40
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