野良猫が最近我が家の周辺に増えていることに気付いたのは今年の雪解けの3月頃だ。
かすかに土が見え始めた頃の雪国の人間の喜びはひとしおで春の訪れを嬉しく思うものだ。
そんな時に、その土部分にもろに見えた猫糞は私に非常なるショックを感じさせた。
しかたないので、糞を取り除いて雪をかぶせての繰り返しだった。
我が家の玄関前は今雪が溶け、このようになっている。
やっと昨年の宿根草の葉がやっと出てきて、木の緑が萌出る時期だ。
私は最近非常に悩みがある。
この白い粉部分はありの殺虫剤で、後ろにはこんな猫忌避剤が置いてある。
5日くらいは効いただろうか、ところが雨が降ったら再び土が荒らされてこのように猫の足跡がついていた。
もちろん中を掘り起こしたらスーパーの小袋が結構半分以上になるくらい糞があった。
これは、朝、夕方少なくとも一日二回、多い時は一日に三回、だんだん量が増えてきた。
ああ、これではいけないと思い、悩んでいた。
そんなある日、私はすぐ近所のwさんのおじさんが窓から口笛を吹いて猫を呼び、猫に餌付けをしているのを目撃したので、これは言わなければと思い、自分の玄関の花壇の写真を撮って話に行った。
最初不在だったので、しかたなく、ついでだからといつもは見られないお宅の後ろを見てびっくりした。
↑ここは我が家のお向かいのIさんのお宅の裏側で普段は見られないところだが、このビックリマークのところにキャットフードと水と二つ置いてあったのだ。
(写真はその日のうちに餌付けはやめてもらったので取り払ってあるが)
ついでに、このお隣のお宅も昼不在なので、ここも猫たちの場所らしい。
このように近所にこの子らがいた。
↑この子は警戒心が強くてほとんど我が家の方には姿を見せないが、餌をもらって食べているらしい。
↑
そして、少し前にはこの子の写真を撮った。
この子はブルーの目がとても美しいメス猫でお向かいのIさんによくなついて私もよく見かけ、美人猫だと驚いたが、メスのせいか少し警戒心が強い。
でも、私が触っても平気で撫でられていた。
↑
この子はさっきの陰に隠れていた子でオス猫だが、青い目の彼女と友達のようでよく二匹は一緒に行動していて、この子が一番頻繁に我が家にまで侵入してくる猫で一番人懐こくてちゃっかりしている。
うちの亀の散歩も興味深々で黙って見ていた。
こんなかわいい猫たちに何が問題だろうと本当は悲しいのだが、この子たちはこの頃自分のトイレを我が家の花壇に決めてしまったらしいのがショックなのだ!
なんたって、我が家の花壇は玄関にあって、唯一の楽しみは春になったらここにたくさんの花を寄せ植えすることなのに・・・
これではいくら糞を片付けてもきりがなく、荒らされて花を植えたところで弱い苗は踏みつぶされて猫の糞だらけは永遠に続くに違いない。
そこで、餌付けをもっともたくさんしているお向かいのIさんのお宅に訪問。
先日この猫たちの話をしたので、きちんと話しようと思った。
私が使っている猫忌避剤がこういうのだといい、780円くらいで二個しか入ってなくて、
臭いは正露丸のきつい感じで、成分は木酢とニンニクらしいと伝え、「これを花壇に規定量置いても最初の5日くらいはよかったけど、全く効果はなかったの」「お宅で餌付けしてますよね」と言ったら「はい」と言ったので、「猫は大好きでかわいいけど、我が家の花壇はお宅が見てご存知のようにこうなの、お願いですから餌付けはやめてください、そうでなければ私は町内会長さんに話して回覧板回してもらおうと思ってるの」と言ったら本当に素直に何度も「はい、わかりました、やめます」と低姿勢であったので拍子抜けして、本当かな?と思ったくらいだった。
そのあと、ああ一応町内会長の電話番号聞かなくちゃと思い、今度はお隣の昨年奥様が亡くなって独り暮らしのYさん宅に行った。
Yさんは今年は町内の組長に当たっているからだ。
で、猫の話を切り出した途端、「俺は、あのWのオヤジとその猫のことでこの間大ゲンカしたんだ!」と言い出し、話が長くなると思ったか、「中に入って」と言われ、玄関のコンクリート部分で立ち話をし始めた。
「あのWのオヤジは、元々カラスに餌付けして、その餌に猫が一緒にたかってきたのが始まりなんだ。家でも猫被害が大きくて頭にきてたから猫に雪玉ぶつけたんだ!そうしたらあのオヤジ❝なにすんだ、お前、動物虐待だ!❞って怒りやがった。❝何が動物虐待だ。それほどかわいくて好きなら自分で家で飼えばいいだろ、ただ餌ばかりやって無責任だ❞って言ってやった、そしたら向かいのIの奥さんまでが一緒になってつっかかってきやがった・・・」と延々。。。
私が「向かいのIさんの奥さんの所にさっき私行って来たら餌付けは辞めるって言ってましたよ。彼女も自分で餌付けしているのに自分のトマト作るための小さなブロック囲いの土部分の猫糞に悩まされていて、❝困った❞って言うんだけど、自業自得ですよね、矛盾してるよね。でも彼女は自分で餌付けしてるから仕方ないけど、私たちは何も餌付けしてないのに被害被るのは納得いかないよね」ってなって、意気投合。
このY旦那さんは保健所にも問い合わせたそうで、なんでも近所で解決して欲しいとか、捕獲して持ち込めばいいとか言われたそうで、とりあえず、私は町会長さんの電話番号だけは聞いてお話は終わった。
さて、午後になり、例のもう一人のその餌付けのWのオヤジのところに私は行った。
ピンポンしたらやっと出てきたが、奥さんは外出中でオヤジは耳が遠いのか最初は全く呆けてるのかと思うほど話が進まなかったが、このオヤジは昔この町内の個人クリーニング屋で私もよく制服出したんですよって話から始めたら「ああ、そりゃどうも」ってニコニコで和やかに。
で、「実は私の家の前こういう花壇があるんですけど」ってデジカメの玄関前の花壇の写真を見せ、「ここに毎年お花を植えてるんですけど、猫の糞がひどくて困ってるんです、お宅で餌やってますよね」って言ったら「うんやってるよ、だって、かわいいきゃ~(かわいいだろう)でも今やってないよ、これであんたで二人目だな、しゃべりにきたの、あそこのオヤジから(Yさん)からはどなられたもの」って言う。
私も「猫は私も大好き、かわいいよねえ~私も昔飼ってたからわかるのよ」って言った。
そしたらオヤジは「餌はこのIさんの奥さんがいっぱいやってるんだ」って言う。
そこへ、オヤジの奥様が帰宅してご挨拶。
「これから猫の発情期来れば大変だよ~去勢すればいいのに」って言うんで「Iさんの奥さんはもう5匹飼ってるんだって、元々二匹飼ってたのに、後で他に野良猫のメスを家に入れたらお腹に子供入ってたのに気づかなくて産んだのでその子猫まで飼ったんだって。そのあと不妊手術したら5万円もかかったんだって。もうこれ以上飼えないって言ってたわ」って言ったら「へ~~!!」ってその不妊手術の金額の高さに驚いていたくらいなのでこの年寄り夫婦は飼う気などさらさらないのだった。
だからYの旦那さんに文句言われるのだが・・・
私は「ほら、お宅だって玄関の前に木が植えてあるでしょう、ここに糞されたら嫌でしょう?この辺は近所が近いからお互い気を付けましょう、よろしくお願いしますね」って丁重に挨拶して気持ちよく終わった。
まあ、こんな感じで言うことは言ったしと思い、今朝を迎えたら又しても同じように糞害。
向かいのIさんの奥さんに「ほら、又こうなのよ」って嘆いて見せたら「何かいい方法ないのかな?もう餌付けはしてないけど」って言う。
私は昨晩ネットでたくさん調べまくった結果を知らせて、「こんな猫の忌避剤なんて何も効かないのよ。
お金が無駄なだけなの。猫はここがトイレと決めれば絶対にそこにし続けるんだって。」って言ったあと、「まあ、しいて言えばネズミ捕りみたいな捕獲の金属の籠が売ってるらしいの、それで自分で捕まえて保健所に持っていけば殺処分してくれるんだって」って淡々と話した。
そしたらIさんの奥さんは「ええ~かわいそうだ~」って悲しそうな顔をする。そしてYさんの旦那さんが猫虐待した時Wのオヤジに同情して「あれはひどすぎる、猫にもの投げるなんて」って言った。
私は「そうだね、ひどいね、それは私は絶対しない、かわいそうだよね」
そこへ、例の仲良しの二匹(黒白と白)が寝そべりに又お向かいの車のそばにきて私の家の方にも向かって体をこすりつけてくる。
「ほら、この子たちはあなたのところがいいのよ、奥さん飼えばいいのに、飼ってちょうだい~」って言ったら、奥さんの顔に迷いが感じられた。
今5匹いるからとか言ってるが、あと2~3匹増えたっていいじゃん、好きなんだものって私は思う。
私も私の母も夫も猫は好きなんだけど、昔飼った時の悲しい思い出が蘇る。
実際いくら二世帯で人の家よりも一見家が大きくても一階に年寄りが住んで、二階に私たちが住むという生活では猫など飼うのは到底無理だ。
❝飼うなら早く決断して!向かいの奥様!❞と祈るばかりだ。<(_ _)>
万が一あの仲良しの二匹がくっついちゃったら子供ができちゃうからその前に家にさっさと入れて不妊手術して飼ってちょうだい!
でも、この奥様は不妊手術だけすればいいと思ってる気配が・・・
それはいけないよ、もっと残酷だ、自然界ではいじめられるよ。
「やはりあんたが餌やった以上は責任もって飼いなさい!」と私は言いたい。
そして、私は、なおもしつこくネット検索していい方法はないものかと考え続けている。
そして検索したらこういうものを撒くといいと書いてあったので、今日スーパーで買って実行。
粉洗剤ってどうなのかな?って思ったけど猫忌避剤の正露丸と違って素晴らしくいいフローラルな香り。
そして、唐辛子は肉球に刺激あるそうで猫が寄らないとか・・・
アップにすればこうだが、ニンニクは猫が嫌いなもので有名らしい。
さらに検索したら通販でこういうものに出くわした。
値段はなんと税込みで15,984円もする。
でも、猫が嫌うセンサーでレビューもかなり良いのでイライラしてる私は注文してしまったわ。
使用してだめなら返品もきくらしいし。
向かいのI奥さんがこの子らを飼うかどうかわからないので、完全にシャットアウトできるといったらこれが最良だということなので、一応我身を守るための出費はしかたない。
でも、なんか気に入らないわ (-_-;)
「かわいいからと言って情けをかけて少しだけとやる一粒の餌」がどれほどの人間関係を壊す元になるかと言うことをよく考えてほしい。
悪いけど向かいのお宅は貸家の小さな家で今でも5匹の猫を飼うという、かなり無理なことをしている人だ。
もっと田舎の広々したところに引っ越して思う存分多頭飼いすればいいのにと思う。
岩合光昭さんの「世界ねこ歩き」と言う番組が私は大好きでよく見るんだけど、その点、外国はいいなあ~
広々とした土地に野良猫が悠々と歩いて皆から可愛がられて、文句を言う人もいない。
そういうところに住めば気楽だ。
ああ、そういえば、私昔牧場に住んでいて犬を何匹も放し飼いで世話したことあったのを思い出しちゃった。
もちろん迷い犬の世話もしてその子供も飼ってさ・・・
今は本当に昔の古い懐かしい思い出だな。。
とりあえず糞害から解放されて早くきれいな花をたくさん植えたいわ。。。