|
カテゴリ:つれづれ
神楽坂の、横道から入った、そのまた奥にある、
和食屋に入った。 人家と見紛うような外観、ほのかに灯りが点る小さな看板。 「雰囲気よさそう・・・」 期待していたのは、暖かい灯りの下でいただく、 小料理と日本酒、静かな時間だったのですが。 カウンターに座ると、居酒屋チェーン店のような 大きな「いらっしゃいませ~!」の合唱。 『・・・失敗したかも』 と思いつつ、数種類を注文して・・・ そろそろお腹いっぱいだし、ソフトドリンクでも・・・と メニューを見たら、 ウーロン茶 オレンジジュース パインジュース グレープフルーツジュース クラマト ジンジャーエール 緑茶 ・・・クラマトって? 店員を呼んだ。 「クラマトって何ですか?」 「トマトジュースにハマグリのエキスが入ってるジュースです」 「ハマグリ・・・味はどんな感じ?」 「ん~ 好き嫌いがあるかもしれませんが、」 詳しく説明してくれたんだけど、最後の1杯にしようと思ってたので、 お試しで飲むには、締めで失敗したらいやだなぁ、と。 で、つい 「テイスティングしたいのだけど、アリですか?」 と言ってみたら、間髪をいれず「はい、あります」という答え。 若い店員は、奥に入って、ひと口サイズのグラスを探して棚の上を しばらくガサガサやっていた。 それがカウンターの向こうに見えて、その姿から、 『普段こういう注文はないんだろうなぁ』ってわかって、 要望に何でも応えようとしてくれる姿勢に、嬉しくなった。 それに、厨房からの声が聞こえてしまったのだ。 「なにやってんだ」 「ええ、テイスティングのご注文で」 「何~ お前、それ給料引きだぞ」 「はい、わかってます」 店員は、全員若い男性で、とても和気藹々とした感じで、 「給料引き」っていうのも、多分冗談なんだろうけど、 他にも、ちょっとカウンター見て、出来上がってくる料理を 見ていると、その視線を受けて、丁寧に説明してくれたり、 客の居心地がいいように、店員全員が、目配り、気配りして くれるのが、とても印象がよくて 笑顔と、元気な掛け声が、とてもすがすがしくて 実は一品、一品が、とても洗練された味と盛り付け、トッピングで。 はじめに感じた 「大手居酒屋チェーン店みたい&失敗したかも」 なんて印象は、すぐに解消されて、ひっくり返されてしまった。 また行きたい そんな店が、また増えました。 でも、あまりに横道すぎて、 連れと一緒でないと、二度と自分ではいけなさそうな。。。 何を思ったかというと、 第一印象の見た目:○ → 付き合い始めのギャップに× → 気配り、思いやりに、付き合っていくうちに ○に変化 人と付き合ってても、こんなこと、よくあるよね。 やっぱり人柄だなぁ。 また会いたいと思われるような、付き合えば付き合うほど、味が出るような、 そんな人になりたいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[つれづれ] カテゴリの最新記事
|