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カテゴリ:素晴らしき装束の世界
「今日は早稲田で何やってたんですか?」
と聞かれましたので、さりげなく写真を。 久しぶりに、ひとり作業をしておりました。 雲立涌(くもたてわく)地に向鶴丸(むかいつるのまる)紋。 どこまでも続く、立ち上る雲。 そこに飛び交う鶴。 なんてなんて、おめでたいのでしょう。 見ているだけでじんわりと幸せな気持ちが浮かんできます。 ・・・静かな時間。 数年前、観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年記念のときに、 観世宗家のお宝を拝見しました。 そのとき、お装束の紋様の解説にずいぶん長いこと見入ってしまい、 そのうち 「どうやら能装束の織りや色の組み合わせには、 名前に順列や法則があるらしい。これ、もっと知りたいなぁ。」 なんて、思ったものでした。 数年後、まさかこんなに学ばなくてはならないことに、なろうとは。。。 「ちょっと思ってみる」とか、おいそれと気軽に考えられませんね。 ふと思ったこと、こうだったらいいなと思ったら、 みんな実現してしまう世の中。 それもこちらの準備が整うのを待たずにです。 ずっと伸ばし伸ばしにしていたことも、嵐のようにやってきます。 早い早い。 夏休みの為か、大隈庭園も学食もお休みでした。 できあがりはこちら。 女性用の表着です。 お装束は運針(波縫い)をしなくて、ひと針、ひと針ずつ縫います。 気の遠くなるようなひとり時間でしたが、完成してみると嬉しいこと! 誰もいないので、自分で羽織って鏡越しに撮りました(><) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.11 12:43:01
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