大捕(鳥)物
よく、屋内に鳥が入ってしまうことって、ありますよね。そういうの、スズメがほとんどだと思います。行き先を見失って飛び回る鳥を見ると、ちょっとせつなくなってしまいますね。うちの店に鳥が入ることは、滅多にありません。何故なら、入口には「風除室」というガラスで囲まれた玄関部屋(?)があり、だいたいの鳥は、入ったとしてもその風除室どまりだからです。しかし今日、店内を鳥が飛び回る騒動が起こりました。「鳥が入った」というインカムが入り、店内が見渡せる中央通路に出てみると、同僚たちが上を見上げていました。どうも、カウンター上のTVモニタに鳥がいる様子。珍しいこともあるもんだ、と瀬良もTVに近寄っていくと、中年女性のお客さんが、オロオロしているのに気付きました。そのお客さんが言うことには、「ごめんなさい、小鳥が逃げてしまって…」はい?小鳥を連れてパチンコ打ってたの?そのお客さんは常連様だったので、どうやら今までも、鳥をカゴに入れて来店していたそうな。で、エサをあげようとカゴを空けた瞬間に、飛び出してしまったのだという。おいおい。うちの店、ペットの入店禁止なんですけど…。なんて冷静に突っ込める状況でもなく。とにかく、その小鳥(白い文鳥?)を瀬良が捕まえることに。TVモニタはかなり高い位置にあるので、店にある一番大きな脚立を持ってきて、のぼる瀬良。いるいる。じっとしててくれよ、小鳥ちゃん。なんて言っても、鳥風情が言うことを聞くはずもなく。手を伸ばせば、羽ばたいて店内を飛び回る始末。逃げられる→探す→見つける→近付く→逃げられる。そんなこんなで、30分間。やっとのことで捕まえた小鳥は、店内のヤニぼこりで、薄汚れてしまっていました。かわいそうに。人間のエゴって、やーね。パチ屋の仕事とは思えない、変な経験をしてしまいました。でも、こういうハプニングは、割と好きだったりする。