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横浜の産貿ホールで開催中の、「人体の不思議展」。
てっきり理科室にあったような作り物が展示してあるものと思いきや、本物だったなんて。 プラストミックという、人体から水分を抜きその代わりに樹脂を染み込ませる標本技術で可能になった、人体の標本。 展示されているすべての人体プラストミック標本は、生前からの意志に基づく献体によって提供されたものだそうだ。 でも、少しひっかかる。 誰が?医療関係者? それとも自分の死期を知った人が社会のためにと自分から? 臓器などならまだしも、献体がどういうことか知っている人がそういるとも思えない。 誰しも死に行くことを望まないのに、献体なんて申し出ることが出来るだろうか? 会場の誰かが、「悪いことをした人だよ、きっと。」と言っていた。 そうかもしれないと思った。 死刑を目の前にし、献体という制度を知り、これで少しでも役に立てればと もしかしたら思うのだろうか? いつ、どんな状況の人が、どのタイミングで献体の意思を示したのだろう。 ある人のブログにこう書いてあった。 この方は、特に筋系の全身標本2体ついて疑問視していて、 全身の皮膚を剥がして脂肪を取り除いて筋肉が見えるようにしてある遺体を 弓を引く恰好にしていたり、幅跳びをしているような状態での展示について 『いくら弓を引く姿に体を固定したところで、生きていたときみたいに筋肉が収縮するはずもなく、よく見ると無理に腕を伸ばしているものだから大胸筋がちぎれたりしているし、ひどいものです。』 『仮に献体の同意があったとしても、このような商業目的でふざけた演出のもと、公衆の好奇の目にさらされる点まで納得していたのか―。』 私も疑問だ。 後から知ったのだが、この献体の協力者は中国人だったらしい。 『例えば、これがすべて日本人の篤志家の体だと言われたらどうでしょう? 一体一体に名前と生い立ちが書かれていたらどうでしょう? なんだかズルイよなと思ってしまいます。 外国人の遺体を使うことで、いろいろな問題から逃げているような気がして… いくら生前の意志と言っても、まだ身内がいるかもしれない日本人の体を使って、ここまで「ふざけた演出」はできないよなと思うのです。 』 その通りだと思った。 リアルなようで、実はリアルではないこの展覧会。 みんなはどう感じただろう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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