ラブレターフロム汚部屋

十数年前、半ば強制的に見せられた「ベルサイユのばら・オスカル編」（涼風真世と天海祐希が出ていた）で
大爆笑＆爆睡してしまった前科があるので(^_^;今回のオスカル編は（ペガサス以外は）興味を持てませんでした。

しかし星組のフェルゼンとマリーアントワネット編を観た時に、安蘭けいのオスカルが良かったので
（原作のオスカルとはかなり違うイメージだったが、芝居も歌も上手くて良かった）
「アンドレを演じたらどんな感じになるんだろう？」という興味もでてきて観る事にしました。

もちろん急に思いついた事だったので、事前にチケットは入手できませんでしたが、
運よく劇場前で譲っていただけたので（しかも安蘭けいの千秋楽！）無事観る事ができました。
（譲ってくださった方、ありがとうございましたm(_ _)m）


脚本などの不具合はおいといてｗ役者を中心にした感想など。


☆朝海ひかる☆オスカル
ハマリ役だと思いました。今まであまり芝居が上手い印象がなかったのですが（失礼）、
オスカル役はビジュアルやキャラクター（オトコオンナ）が上手く嵌っていたうえ、
「朝海ひかるもここまでやるのか～」と思わせられる程の熱演でした。

☆舞風りら☆ロザリー
本人には罪はないのですが・・・可哀想な役でした(^_^;
でも一生懸命けなげに演じていて好印象でした。ダンスはさすがにお上手で綺麗でした。

☆貴城けい☆ジェローデル
美形（笑）この一言に尽きます。しかしこの方も可哀想な役どころでした。
ジェローデルは星組のほうが台詞も出番も多かったような気がします。
個人的には「マドモアゼル」の台詞を入れてほしかった（笑）

☆水夏希☆アラン
この方もハマリ役でした。休憩中のトイレ待ちで
「水は男役になるために生まれてきたような人だね！」と聞こえてきて、
まさにその通りだと思いました（笑）
一言で言えば「非常に宝塚らしい人」だと思いました。
歌はちょっと・・・ですが(^_^;フィナーレのダンスなどは華やかで目を惹きました。

☆安蘭けい☆アンドレ
一ヶ月前までオスカルを演じていた方ですが、アンドレも良かったです！
声が良いので歌が心地よく、芝居も繊細で上手だったので、
前回のオスカル編で大爆笑していたシーンも普通に見てしまいました（笑）
ただ背が低いのだけが勿体無いですね(^_^;（オスカルより小さく見えたシーンもあったので・・・）


その他の感想。

☆ジャルジェ家長女の子役時代が気持ち悪すぎる。

☆目の見えない妹に自分の食べ物を与えて栄養失調になる衛兵隊員。妹は太っていますｗ

☆オスカルに言われたから仕方なく・・・という感じで嫁いでいくロザリー。

☆一幕最後、目の見えなくなったアンドレの長台詞、
「俺には見える！ペガサスに乗ったオスカルの姿が！」（というような台詞？）の後
現れたのは・・・ペガサスではなく、どう見ても「羽のついたポニー」に乗ったオスカル！！
アンドレの想像力はかなり貧困です。
ファミリーランドのメリーゴーランドを再利用したようなファンシーな姿に、
笑いを堪えるのに必死でした(^_^;
でもあれに乗って上下しながら歌ったりするのは、かなり大変そうで凄いな～と思いました。

☆バスティーユの場面が、星組よりも迫力があって良かったです。

☆月組と同じ星座のスクリーン、初めて見たような人が爆笑していた。
（自分も昔そうだったから責められない・・・）

☆フィナーレの構成・振り付けがつまんない。眠くなってしまった。


安蘭けいさんの千秋楽だったので、終演後にご挨拶がありました。
千秋楽の翌日に次の星組公演の顔合わせ、
一ヶ月後にはその舞台に立つということで、スケジュールが詰まっていて大変だなと思いました。

宝塚を観る度にいつも思うのが、
「このハードな舞台を、土日は昼夜続けて演じているのか！」という事です。
宝塚は華やかですが、かなり体力勝負の舞台ですよね。

安蘭けいさん、雪組の皆さん共にお体に気をつけて頑張ってほしいです。