根岸ステークスと日銀マイナス金利
根岸ステークスは15モーニンが勝ちそうだ。馬主の馬場眼科医長さんはアジアエクスプレスでG1勝ちがある。アジアエクスプレスの父はアメリカのダート1400mで活躍したが、モーニンも同じ父を持つ。本番のフェブラリーステークスの1600mより根岸ステークス勝負は明らか。勝てなくても2着は外すまい。
日銀が決定したマイナス金利による新たな金融緩和政策はサプライズだった関係者が多かったという。私には予測出来たが、昔で言う公定歩合、今の日銀の当座預金の全ての政策金利がマイナス0.2%ぐらいになるかと思ってた。今回の策では、今当座預金250兆円あるうち、約10兆円の部分(ほんの一部がマイナス0.1%)にとどまった。冷静に考えて株価がダダ下がりして経済が停滞すればアベノミクスが崩壊してしまうのだから、安倍首相のお仲間の黒田総裁が何らかの追加緩和を導入する必要性は大いにありえた。手法として考えられるのは、既に発表、実施している国債の毎年80兆円買い入れオペレーションの買い入れ枠の増加かマイナス金利しかなかった。市中に出回る国債そのものが2百数十兆円分しかない中で、毎年80兆円を買うということは、償還期限が来た国債のロールオーバー分を含めると毎年120兆円を購入しなければならず、この枠を増やすのには限界がある。したがって結論はマイナス金利手法しか取れないのだ。日銀に預金している銀行は、この一部10兆円部分の、-0.1%にかかる部分を引き出しして、企業に貸し付ければいいのだから、実質的にマイナス金利になる預金は存在しないし、当面は銀行収益に悪影響は出てこないはず。
ただ、29日のマイナス金利政策への経済効果が疑問だとの評価がネット上には溢れている。日銀内にも「これ以上の金利の低下が実体経済に大きな効果をもたらすとは判断されない」と主張する幹部もいる。確かに効果は疑問である。銀行はマイナス金利部分の預金を引き出し、現金で保持していれば元本は減らず、企業の貸し出しには回らないと考えられるからだ。(日銀は現金保有は許さないとしている)では何故この政策が株価を押し上げるかというと、マイナス金利が一部でも日本で初めて!導入されたことで、市中の銀行金利もゆるやかに低下していくとの予想がなされ、日米の金利差から円安が進むからである。円安になると何故株価が上がるかといえば、株価があがると言うよりは円建ての株価だけが上がるのだ。外国人はドルベースで株価を判断しているので、ドルでは実は株価は上がっていなくとも円では上がっているという状態が作り出せるのである。1ドル100円の日経平均16000円と1ドル125円の日経平均20000円は、アメリカから見れば、ドルでは同額の160ドルなのである。「日本人だけが儲かる株価操作が出来る点がマイナス金利政策の最大の狙い」で、アベノミクスの延命策なのであろう。しかも今後、マイナス1%を2%、3%と下げていったり、10兆円の枠を拡げたりする何段階もの緩和策が取れる。ということは日米の金利差は広がるように見えるから円安がゆるやかに進むと考えられ、延命期間は長くなるだろう。