福井に行った。
6月末、母が他界した。49日の納骨前に、母に故郷の福井県坂井市の景色を見せたいと思い、普段の走行距離年間2,000キロしか走らない私が車で往復1150キロを走破した。福井県はコシヒカリなどの米どころで、平地はほぼ水田が広がっている。「東尋坊」は北陸地方では兼六園に次ぐ観光地ではないだろうか?越前「丸岡城」は、柴田勝家の養子、柴田勝豊が1576年に築いた平城。昭和9年に国宝指定されたが、福井地震で天守が倒壊したため、現在では天守は重要文化財となっている。大阪城や名古屋城は、有名で大きいが焼失し鉄筋コンクリート造で再建されている。この城は小さいが440年残って来た本物だけが持つ「風格」がある。朝倉氏一乗谷遺跡。吉永小百合のCMで有名になった戦国時代の遺構。朝倉氏は第7代の朝倉孝景(たかかげ)の時代、1450年ごろからここ福井市一乗谷に山城を中心に城下町などの本拠地を構えていたようだ。織田信長に滅ぼされたのが1573年一乗谷の戦いであるから、130年間ほどの間、一乗谷が栄えた計算になる。城下町には最大で1万人が暮らしたという。回遊式庭園が4箇所残っている。戦乱に明け暮れた朝倉氏一族であったが、戦乱が無い期間は、一乗谷の本拠地でおそらくはお庭を眺めて文化的な生活をしていたのだろうと思われる。もっと注目されてもよい遺跡だ。