未来を乗り換えた男 TRANSIT @ヒューマントラストシネマ 2018年ドイツ・フランス合作
未来を乗り換えた男というから、タイムトラベラーSFかと思って何も調べず観たら全くタイムトラベルは無かった。原題はTRANSITという。トランジットとは例えばメキシコに行く人が通過国がアメリカだとしたら、アメリカから取得する一時滞在ビザのことらしい。2018年ドイツ・フランス合作。不思議な映画。ナチスドイツによるパリ占領、それによるユダヤ人掃討、迫害が起こる。これは確か1939年?のはずだが、どう見ても現代のフランスで起きていて、現代装備のスワットみたいなドイツ兵が掃討作戦を展開している。バイクも車もタクシーも現代のが走ってる。ユダヤ系ドイツ人の主人公は列車でマルセイユに逃げるのだが、ここでもドイツの追っ手が迫り外国に船で逃げるために死んだ他人になりすますしかない状況。そこで自分がなりすました人の妻に遭遇、という複雑な設定。この船も現代の豪華客船なんだけど。でも誰も携帯電話持ってない。パソコンなんかも出てこない。
面白い。マルセイユってこんな街なんだと観てるだけでも価値はある。85点。 実に映画らしいというか。映画らしいって何かな??