カテゴリ:便利情報
蒸気機関車を目にすることは、もうあまりなくなりました。
特別運行でモクモクと煙を吐き出しながら走るその姿は、少女の頃の思い出につながります。 ええ、まだ蒸気機関車が一部の路線で走っていた頃の事です。 初めて一人旅をしました。 日帰り旅行のしかもそれほど長くない区間でしたが、初めて1人で列車に乗るという事だけでもう十分に嬉しかったのです。 夏休みの事だったと思います。 車内にクーラーなど当然なく、窓を開けて涼しい風に吹かれて一人旅の喜びをかみ締めていた私は、トンネルに入ったとたんに、急に臭い匂いが充満するのを感じました。 蒸気機関車の煙が、開けた窓から入り込んできてしまったのです。 蒸気機関車に乗ったら、トンネルでは窓を閉めるべし!とその時初めて学習したのでした。 いわゆる鉄道マニアではなかったけれど、でも列車に乗るのが大好きな少女でした。 リズミカルな振動、ポーッと時々響く汽笛… そんなものにたまらなく惹かれたのでした。 向かい合った直角の硬い座席も今は懐かしい…。 クラスに鉄道マニアの男の子がいました。 自分で取ったSL(蒸気機関車)の写真を何枚も持っていました。 その子も今ではいい大人になっているはず…。 彼も時折少年の頃大好きだったSLの事などを思い出すのでしょうか…。 そんな大人の為に!と言っても過言ではない週刊誌が発売されました。 実は週刊誌と書いてちょっとためらってしまったのですが… 毎週発売されるマガジンにC62の部品がついてくる、鉄道模型パーツつきマガジンです。 毎号ついてくるパーツを組み立てていくと、予定では100巻目にはみごとなC62の1/24鉄道模型ができあがるというわけです。 これを最初に読んだ時にペーパークラフト?と思ったのですが、違いました! 真鍮を主な素材とした実に立派な鉄道模型なのです。 たとえば、創刊号についてくるパーツはというと… ナンバープレートステー(1mm真鍮線) 煙室扉(真鍮ロストワックス) ナンバープレート(真鍮エッチング) ナンバープレート用ジグ(ABS樹脂) ボイラーカバー前縁(アルミダイキャスト) 煙室扉ヒンジ上(真鍮ロストワックス) 煙室扉ヒンジ下(真鍮ロストワックス) これで蒸気機関車を正面から見た時に一番目につく‘顔’にあたる部分が出来上がります。 機関車トーマスならば、目鼻口が描かれている部分ですワ。 この調子で、最終的には、ヘッドライトも点灯するしブレスト音や汽笛もなり、更に専用台座の上で動輪も回転するC62が完成となります。 興味あるけど…むずかしくない?というかた。 わかりやすいステップバイステップで、1つ1つの写真付きになっています。 説明を読み写真と見比べながらならば誰にでも簡単に組み立てられるつくりです。 ちなみにC62とは… 昭和25(1950)年の「はと」から、昭和42(1967)年の「ゆうづる」まで特急列車を牽引してたスターです。昭和46(1971)年秋に引退した時には函館本線の急行「ニセコ」を牽引していたといいますから、私、間違いなくこのC62を観ているし、乗っています! 車両本体には興味のない少女でしたが、それでも私の人生のひとコマの中で紛れもなく接点があったということだけで、なんだか嬉しくなってしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/07/24 01:36:03 PM
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