韓国ソウル！文家の掟

韓国には街中に｢ＳＴＡＲ　ＳＨＯＴ」という写真屋？がある。そこでアイドルのプロマイドみたいな自分の写真を撮るのだ。専門的に何と言うのか知らないが、昔のアイドルの写真でよくあった、ちょっとぼかしたような感じのとか、修正までしてくれちゃったりとか。(笑）
日本ではプリクラが多いんだろうけど、こっちは圧倒的に写真だ。私の友達や知り合いの女の子達もほとんどそういうところで撮った写真を手帳やアルバムに入れて歩いてる。
目はキラキラ。エラはもちろん削ってある。
カップルで撮ったりする人もいる。
それらの写真はマジできれいだ。思わず自分の前に座っている写真を見せてくれた本人と見比べてしまったりする(笑）
ツワモノは髪を切るたびに撮るというヤツもいた　Σ(￣□￣ii
そのポーズたるや、今時アイドルでもしないだろっ！と
突っ込みたくなるようなものがたくさんある。
見るだけで　「だめ、できない！」と私は逃げてしまう。
　　
断言してしまうが、韓国のナルシスト率は非常に高い。
見た目重視の厳しい社会である。
男も女も顔を磨き上げること､体を磨き上げること、他人の目をひきつけることには　貪欲なまでに金を惜しげもなく使う。
だからこそ　整形先進国にのし上がったんだけど。
テレビで高校生の女の子が

　｢　顔　も　競　争　力　の　ひ　と　つ　だ　」

と言ったとき、高校生にそんなこと言わせる社会ってどうよ？とも思った反面、そうだよな、と妙に納得してしまった自分もいる。

先日の日記で私の家の近くにモデルアカデミーができてモデルたちがウロウロしてると書いたが､彼らの完全武装には頭が下がる。スクールだけど、

　つ　け　ま　つ　げ　は　欠　か　さ　な　い

昼間からご立派だ。

しかし、これは日本のナルシズムかもしれない・
先日見たテレビでは　日本からきた観光客の女性達が
韓国のスタジオでヌードを撮っていくという特集だった。
自分のことを棚にあげて大変失礼なことを言うが､
きれいな韓国女性を見慣れた私の目には　彼女達はお世辞にも
きれいとは言えない感じの女性達だった。
彼女達はカメラマンの指示するまま、服を脱いで、ポーズをとってヌード写真を撮っていく。そしてアルバムをつくるのだ。
きれいな自分を残したい、もっときれいに撮ってほしい。
これも一種のナルシズムか。

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2003/04/10
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顔から火が出る韓国の結婚アルバム -

ソウルを訪れたことのある皆さん。
たぶん　ツアーか何かで　景福宮に行ったはず。
そこで、あちこちで写真を撮っているカップルを見なかったでしょうか？
そう、思い出した？
韓国のチマチョゴリやウエディングドレス姿で
新郎とポーズをとっている、あれです。
私の日本人の友達が撮影してるとき、日本人観光客が「きれいね～」と
言ったので、日本語で「ありがとうございます」と言ったら
その人たちが　エライびっくりしてたと笑ってた。

あれは　韓国で結婚アルバムを作るときに撮るものだ。
韓国の結婚アルバムは　そりゃもうっ豪華絢爛。
メイクとかと合わせたら、結構高いのに　それでも妥協しない。
学校の卒業アルバム並みの厚さで、ありとあらゆる装飾がされている。

土曜日に久しぶりに韓国人の友達のうちに遊びに行った。
韓国人の夫婦のうちで必ず見れるものがある。
それは　ポスターのように飾られた二人の結婚写真だ。
どこの国の人でも結婚写真は飾るかもしれないが、ポスター並みにデカくして
どかーんと飾ってるのは、未だかつて見たことがない。
が、ここではそれが文化？だ。
ただ並んで写っている物ではない。見つめあってるものやハグしてるもの
かなり気合を入れた演出がされている。
これを誰にでも見せる位置に飾ってあるのだから、すごい。
今では　私もすっかり慣れてしまって「ふーん、ここの写真館はなかなか
いいねぇ」などと、批評したりしてる。

で、彼女の結婚アルバムを見せてもらった。
彼女は資産家の娘さんで、だんなも某ゲーム会社の社長をしている。
そう、金に糸目はつけない彼女たちのアルバムは、今まで見たどんな
アルバムより　ゴージャスだった・・・
まず、写真館の名前が笑った。その名も「貴族」・・・

で、アルバムでは５種類くらいのドレスやチマチョゴリを着て写ってる。
それが、まぁ本当にどこかのお貴族様のようなすごいドレスとバックで
これはミュージカルか何か？と思わせるような
何やら演技をしているようなのまで　盛りだくさん。大爆笑だった。
あ～　ここでお見せできないのが本当に、本当に残念だ・・・
私は今まで何回も聞いてきて質問を彼女にぶつけた。

「これ撮るとき、恥ずかしくなかった？」

彼女の答えは、「恥ずかしいより　今しか撮れないと思ったから
やるだけやった！」

韓国は日本と同じで、女は若い方がいい、ってあほくさい考えがまかり通っている。大学卒業したてのお嬢さんが
「私はもうおばさんだから・・・」とか言ったりする。
だから　花嫁という最高に美しい瞬間を豪華に演出し、写真に留めるのだ。
実際、結婚式の写真を撮るときのメイクは　すごすぎる。
私は友達の友達？の写真を見てすごいきれいな人だわ～と感動したのに
その後　普段のその方と会ったら、あまりの違いに化粧の恐ろしさを
改めて感じた経験がある。

と、まぁ　これくらい気合を入れて結婚という瞬間を残すのだ。
私の義兄・義姉夫婦も　普段の彼らからは想像できない俳優のような
アルバムを持っている。
見るたびに私の方が　顔から火が出そうだ。

さて、私たち夫婦は・・・ないのだ。
主人もあれは恥ずかしいから止めよう！と言ったので結局作らなかった。
その代わり　結婚式では知り合いのプロのカメラマンに撮ってもらって
かわいいアルバムを作ってもらった。
でも今は｢撮ってもよかったかな」
と思ってる。
今は死ぬほどこっ恥ずかしくても、ばばぁになったとき
見たくなるかもしれないし。