アタシの半径１０キロ圏内備忘録

またしても、大事な人が逝ってしまいました。

私の開業当初からの顧問先の総務の方で･･･
というより、それ以上のつきあいでした。
仕事のこと、会社のこと、そのほかのことまでよく話しました。
毎月、顔出してましたからねぇ。堪えます。

二年前のお正月に
「ちょっと」
と言って入院。癌だったんですが、手術は拒否。
舌癌で、手術したら味覚と歯はなくなり、声も出にくくなるとのこと。
「好きなもの、たべられへんくらいやったら、もう、死んでもええわ」
ということで、放射線と抗ガン剤に入る前に病院から電話をくれました。
「元気そうじゃないですか。良くなりますよ」
と、声を掛けましたが、気休めですよね･･･どう、思ってはったんかな｡｡｡
結局、吐き気と衰弱で放射線治療も途中で中断。退院。
でも、薬と民間療法で徐々に職場復帰されて、ほっとしていたんですよ。
このまま、治るかなって、脳天気な私は思っていました。

「今年の夏は暑いですから、無理したらあきませんよ」
「わかってるわかってる。もう、無理きかへんし」
そんな会話をした矢先に、先月再入院されたとのこと。
気にはなっていたんですが、長男さんのいる関東の病院で治療をされているとのことでした。

昨日、その方の携帯から入電。
長男さんからでした。
「今日、亡くなりまして。今、大阪へ搬送する車中なんです。
病気でなくて、病院の屋上から飛び降りましてね。
遺書は無かったんですが、覚悟の自殺です。
書き置きはいろいろ残していたんですが、遺書がないところをみると発作的に飛び降りたんでしょうね。
書き置きの中に、先生には連絡してくれと。
それで、お電話しました。」
････････････返す言葉もありません。
あんな気丈な人が、それも一番自殺から縁遠いような人がなんで自分から死をえらんだのか。
余程のことだったに違い有りません。
簡単にご冥福なんて･･･簡単に祈れません。思いが強すぎて、まだ、会社に訪問したら、デスクに居てはるんちゃうかな、って。

けど、
今日、お別れに行ってきます。
あたしは大丈夫です。立ち上がります。
ただ、こう、何人も大事な人に先立たれると、気力がなくなりますね。
迷子になる気分です。

もうこれ以上、大事な人に悪いことが起こりませんように･･･。
どうせ起こるなら、私指名でお願いします。