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今日はこれについてやっぱり書かなければ
毎夏、高校野球出身の私としては母校関連の記事を書かせていただいていますが、今日はその母校の初戦でした。 武相vs日大藤沢 激戦区神奈川の1回戦のカードとしては、どちらも上位常連校なので、抽選会場がどよめいたといいます。 というのも、武相は51年連続、日大藤沢は35年連続、神奈川大会の初戦突破の記録を持っています。 その記録は、神奈川の1位・2位とのこと。 それが今日、どちらかが途切れちゃうっていうんだから、野球の神様もイタズラ好きですね。 もうすでにYahoo!の全国版トピックスでも取り上げられているのでご存知の方もいるかもしれませんが、この試合の終わり方が、大接戦の幕切れとしては凄まじくあっけないものとなりました。 1点ビハインドの我らが武相が、9回表2死に同点に追いついたあとの9回裏。 日大藤沢は1死2・3塁。 武相は敬遠策を選び、日大藤沢1死満塁のサヨナラのチャンス。 次打者を武相のエース板野君は持ち前の切れ味鋭い速球で、三遊間のフライに打ち取りました。 今日はものすごい強風下の試合だったので、サードフライかと思ったのが流されて結局ショートフライ。 野球の分かる方はお分かりかもしれませんが、当然ながらインフィールドフライ。 野手がフライを取っても取らなくても、打者はアウトという、特別なルールです。 結局ショートがつかんで2死満塁になりました。 …かと思いきや、「さぁ、落ち着いて次打者を打ち取ろう」という気持ちに切り替わっていた武相野手・投手の気づかぬうちに、なんと3塁ランナーが“タッチアップ”でホームを踏みました。 何が起きたの分からない武相ナインの前で、主審は淡々とホームインを宣告。 それで日大藤沢のサヨナラ勝ち。 テレビ中継では、いきなり画面が切り替わって3塁ランナーがホームを踏む場面が映ったので、その間の経緯がよく分かりませんが、武相が「タイム」を取っていなかったためホームインが許されたということでした。 インフィールドフライって、打者はアウトですが、フライを取った(あるいは取らなかった)あとはタイム等がかかってプレーが中断しなければ、ランナーはどう動いてもOKなのです。 武相側は「タイムを取った」と猛抗議。 審判団は集まって協議。 結果として、主審が経緯を場内アナウンスして決着ありでした。 テレビで観ている限りでも、場内は騒然。 怒号も飛び交っています。 「こんな野球あるか!!」という声もはっきり聞こえました。 両校の実力が拮抗した素晴らしい好ゲーム。 の幕切れが、コレ。 布石もありました。 途中、別の案件で微妙な判定があり、武相が猛抗議をしていました。もちろん判定は覆りませんでしたけどね。 その抗議も、高校野球としては異例?の長めのものでした。 後味悪いとは、まさにこのことですね。 武相を心から応援するOBとしては、審判の判定どうこうというつもりはありません。 それは野球に限らず、スポーツには付き物。 今日の試合は、記録には出ないミスが武相には結構あったと思うし、逆によくあれだけミスって日藤相手に8回まで2点しか取られなかったなと思っていました。 相手はその反対で、よく守っていました。 中盤あたりから、勝てたらラッキー位に考えていました。 でもね、あの終わり方は頑張って甲子園を本気で目指して練習に耐えてきた生徒たちには、あまりにも酷すぎやしないかとしか思えないんです。 武相ナインの一部にも、納得のいかなさを前面に表していた者もいましたが、人間だから仕方ないことです。 “高校野球は負けても爽やかに”の例外だって、あって然るべきと思います。 ここは、OBとしては後輩たちの肩を持ってあげたいですよ。 さて、こんな終わり方をしてしまった3年生。 無念さをぬぐうには時間がかかるかと思います。 でも、決して野球は嫌いにならないでほしいし、努力することが報われないと思わないでほしいです。 生きている間には、世の中の不条理なことに接する機会は、まだまだあるでしょう。 その中でもハイレベルな合点のいかなさを今日味わった皆は、たぶん人としては強くなったはず。 それが今後のそれぞれの人生で活きてくる場面が訪れますから、その時まで大切にしまっておいてほしいと思います。 夏はこれから 今までろくすっぽ遊べなかっただろうから、思う存分羽を広げて楽しんできたらいいよ。 2年生・1年生は、新チーム楽しみにしています!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.07.12 23:19:37
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