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カテゴリ:笑いの日々
本日、”気功”を習っているKさんがやって来た。
「肩こりを治してあげる。」 と言う。 喜んで椅子に着席! Kさんが早速、腕を左右上下に動かし空を切る。 最初はこの辺こってんの?と肩揉みでもしてくれるのかと 思ったが、痛い箇所の確認だった。 数分後、肩を上下に動かしてみたらなにやら軽い感じ。 以前には、体が堅く前屈で出来ない私をアッという間に ペタリと床に手がつくまでにしてくれた。 Kさんは魔法使いか? と一瞬思ったが、相手との信頼関係があるからなせる業だろう。 Kさんが帰った後間もなく、体が元の堅さに戻ってしまうのが 玉に瑕ではあるが・・・・(笑) 信頼関係と言えば、”医者と患者の関係” これほど如実に現れる例もなかろう。 気管支炎が悪化すると必ず訪ねるY医院のY先生。 この先生を私は「神様」と呼んでいた。 ちっちゃい痩せた布袋さまみたいな先生の前に座る。 先生は聴診器を取り出し、洋服の上から聴診器の音を聴く。 「はい、後ろを向いて・・・」 又、聴診器をあてる。 「鼻・・・口開けて・・・。」 決して銀のへらみたいのでベロを押さえつける事なんかしない。 時間にして1分ほど。 「そうだね、これは苦しかったでしょう。」 この言葉でもう8割がた病気は治ってしまう。 単に先生のこの言葉を聞きたくて来たのかもしれない。 ご老公様の「印籠」みたいな物だ。 この先生の処方する薬は他医院からすれば、”古い” と言われている。 しかし、新古の問題ではなくいかに患者との信頼関係を 築いているかによって効き目は天と地ほども違ってくるのだ。 プラシーボ効果(偽薬効果)にも似ている。 (決して薬の効果ナシとは言っていない。) 先生は決して間違った判断を下さない。 (という思い込みがそうさせるのか) この神様みたいな先生もひと月ほど前に天に召された。 診察の無い日曜日を選んでの、突然死。 先生は最後まで粋で、凄い人である。 そして、最後まで患者思いの「神様」だった。 ・・・・ご冥福をお祈りいたします・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.15 22:55:38
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