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カテゴリ:読書とアート
林芙美子・作「浮雲」を、このところ、時間があれば読んでいる。
もう何度も読んでいるのだけれど、 ラストまで一気に読み上げてしまうのが惜しくて、ちょっとちょっと。 ページをめくるたびに、異界に誘われるような不思議なのめりこみ方をしている。 登場人物のゆき子、富岡・・・二人の気持ち、そのすれ違い、すごくよく分かる。 この不思議なはまり具合は、なぜなのだろう。 ひとつには、登場人物の「気持ち」を一瞬の表情や動作を書くことで、読者に読ませ、察しさせ、つかませてしまうような「分かる表現」が多いからなのか。 今のところ、そのくらいしか浮かばないが、なにしろとても映像的な(目に浮かぶような)小説なのだ。 成瀬巳喜男監督の映画「浮雲」は、なぜか縁がなく見逃してきてしまった。 今度こそぜひ観てみたい。 というわけで、 ■関連作品・・・浮雲 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.10 05:09:39
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