朝からしっかりした雨につき、小型ラジオの調整実施:R-1105&RF-619
出掛けの用件を昨日の内に済ませて正解でした。で、昨日帰宅後からちょびちょび進めていたのがR-1105とRF-619の調整です。まず手が掛からないR-1105を片付けました。どうみても先日調整したRF-521の姉妹機種ですので、並べてみました。R-1105のAMバンドも拡張されていて1,720kHzまで受信可能ですが、AM受信だけのラジオのためかサイズは高さ、奥行き、幅の全てがRF-521よりも一回り小さくなっています。しかし両方とも短いバーアンテナしか入っていないのにTBSがちゃんと入るんですよね。侮れない!R-1105はダイヤル指針の位置がちょっとずれている感じでしたので、下の画像のようにバリコンのプーリーへ穴を開け直しました。黄色で囲んだのが新しく開けた穴で(説明不要ですね)、矢印はケガキ線です。周波数の低い方へダイヤル指針が振り切れ、高い方は1700まで届かない位置で止まってしまったので、こんな加工をしました。結果はバッチリでしたよ。なにせシンプルなラジオで、中味は上の画像の通りです。昔は6石スーパーなんて言う呼び方をしてトランジスタの数(使用数)を表現しましたが、本機は1ICスーパーですね。なおいつも通り最低限の音質的配慮をして、オーディオ用のケミコンとフィルムコンデンサを使いました。少しエージングすれば、更に音が変わるでしょう。次はRF-619です。先日型番一つ違いのRF-618を紹介しました:下の画像。そしてRF-619。部品交換も含めた整備性はRF-619の方が少し良好です。RF-619は同618と同じくシリコントランジスタ&ゲルマニウムトランジスタが併用されていて、高周波増幅:シリコン、低周波増幅:ゲルマニウムになっています。部品交換前の部品面全景は下の画像です。部品交換後の分割画像が下の2枚です。黄色い丸で囲んだところには、FM回路用の2SC920があります。バンド切り替えのスライドスイッチは分解掃除して動作良好になりましたよ!そのスイッチの少し下にゲルマニウムトランジスタが2本あり、AF電圧増幅段です。初段:2SB173、次段は2SB171でした。これは分割した下側の画像で、少しアップなので部品の様子が見やすいと思います。画面左にゲルマニウムトランジスタが2本あり、AF出力段の2SB176×2です。なお本機RF-619は618と同様にFMバンドの受信調整はやっていません。これで終了としました。