【読書メーターでまとめ】10月は18冊。「不毛地帯」読み切った
不毛地帯、文庫本5冊。10月はこれに尽きるなあ。たぶん二度目だと思うのだけど、本当に読みだすと止まらない作品。山崎豊子さんの作品は本当に面白くて、陳腐な表現だけど「骨太」ってこのことだな、といつも思う。骨太なんだけど、登場人物のイメージは完全にこのドラマの影響でかなりキラキラしている(苦笑)。ホント豪華だなー。【中古】 不毛地帯 DVD−BOX I/和久井映見,唐沢寿明,和久井映見,多部未華子,柳葉敏郎,山崎豊子(原作) 【中古】afb10月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:6515ナイス数:260誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法 (単行本)の感想最近キーワードだなと思う「同調圧力」。わかりやすく書いてくれてはいるのだと思うけど、やはり目に見えないものなので理解が難しかった。そして、私はたぶんすでにまあまあかわしている人なんだろうなあと思った。学びになったのは「前向きな同調圧力」「後ろ向きな同調圧力」。その同調圧力は自分の社会的評判を上げるのか?で判断して選ぶとメリットのある同調圧力になる。なるほど。ちなみに身近に、めちゃくちゃ同調圧力をかけてくる人がいるんだけど、それはその人がかけられていて、受け入れているからなんだろうなあ。図書館本読了日:10月01日 著者:大嶋 信頼不毛地帯(一) (新潮文庫)の感想「大地の子」から、山崎豊子さん繋がりでこちら。昔読んだのを再読。私にとってはシベリア抑留というものを知ったのはこの本だったので、ある意味歴史の教科書のよう。あ、もちろん本当の教科書にも載ってたかもしれないけど、、。ドラマでも観たことがあるので、頭の中は唐沢寿明やら竹野内豊がたくさん😊図書館本読了日:10月01日 著者:山崎 豊子不毛地帯(二) (新潮文庫)の感想「お国のためにお役にたったのか」と聞かれて答えにつまる壹岐で終わるこの巻。確かにジェット機のあたりはギリギリお国のためになったかもしれないけど、中東戦争対応あたりは、会社としては勝った「利益を上げた)けど、お国の役に立ったかと聞かれるとどうかな、という感じか。仕事ってそうなるよなー。目の前の仕事と、大きなミッションがずれるというか。そんな壹岐常務が会報発送の手伝いに心が安らぐ様子はちょっとわかる気がした。図書館本読了日:10月03日 著者:山崎 豊子動物福祉学の感想ヨーロッパの一部の国ではアニマルウェルフェアの観点から、イルカショーの類はなくなっている、見たいなのを読み、その辺りのことが知りたくて読んだ本。残念ながら水族館はこの本の範囲外だったらしく言及がなかった😅それでも動物の種類ごと(牛豚鶏犬猫など)の福祉と、動物の目的ごと(家畜、ペット、動物園など)の福祉がある、と知り勉強になった。家畜は少し知識があったけど、「実験動物の福祉」とは全く考えが及ばなかった。動物実験は少ない方がよいが、必要なら、実験の目的以外の傷害や疾病を負わないようにする、ということらしい。読了日:10月07日 著者:邪心 警視庁犯罪被害者支援課2 (講談社文庫)の感想シリーズものの前作「壊れる心」に比べると、もはやテーマが別物、、。副題は「村野と愛の過去をちょっとずつネタバレ」みたいな😅前作ではあんなにひた隠しにしてたのになあーと苦笑。トンカツ屋と卵サンドの件ばかり印象に残り、被害者および被害者家族支援のテーマがあまり記憶にないわ。次作に期待。audible 読了日:10月09日 著者:堂場 瞬一不毛地帯(三) (新潮文庫)の感想壹岐の仕事の規模がどんどん広くなって面白いけど、複雑、、自動車産業のあたりはもう誰がどうしたいのか、誰にとってどうなるのがいいのか、の理解が難しい。となると家族ネタや恋愛ネタが分かりやすいのだ。最後の里井の、妻にも直近の部下にも病気を隠さないといけないというのは異常だと感じた。そこまでして働くのかな。図書館本読了日:10月09日 著者:山崎 豊子ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)の感想遅ればせながら、話題の書ってことで読んでみたが、うーむ、日常生活でも仕事でも縁がない分野だったので、正直今ひとつ具体的な興味が持てなかった。ただ、「褒める教育だけでは問題は解決しない」、変わるきっかけは「自己評価が向上すること」は同意。仕事でも、まあこの人にはこれくらいでいいや、と思う人にはとりあえず褒める。正解に言うと褒めるのみ。ほんとに成長してほしい人には、具体的な成功体験ができるよう工夫する。ということは、やっぱり、ケーキの切れない少年たちにも、成功体験が必要ってことか。図書館本読了日:10月09日 著者:宮口 幸治多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織の感想とても面白かった。いい本を読んだ。参考になりすぎて、イタタタタ、と胸が痛くなる面もあった。それは、この本に書いてある「多様性」と「自分とは異なる人々と接し、なじみのない考え方や行動に触れる価値」を自分のチーム(仕事のチームね)は失いつつあるのではないか、と思い当たるところがあったから。パンデミックからリモートワークが定着して、これはこれでワークライフバランスはとれていいのだけど、いい意味での「「新しい人、価値観との衝突、摩擦」の機会が減っているのでは、という危惧。ちょっと真剣に考えよう。図書館本読了日:10月10日 著者:マシュー・サイドエリザベス女王-史上最長・最強のイギリス君主 (中公新書)の感想亡くなってから知識を仕入れたくなるってなんなんだろう。。それはともかく、この本は面白かった。映画「英国王のスピーチ」と何年か前に行った「KING&QUEEN展」の知識くらいしかない私でも、とても楽しめた。英王室って日本の天皇のような「象徴」と思っていたけど、全然違う。それから「コモンウェルス」諸国というのも知らなかった。長く在位するってすごいことだな。そして、女王としての仕事も、妻、母としての家族のことも、本当に大変な人生だったなあと思い、読みながら何度も「大変だなあ」と呟いた。図書館本読了日:10月15日 著者:君塚 直隆フィッシュ!―鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方の感想職場の人に勧められて読んでみた。書いてあることは正しいと思うが、だいぶ寓話風に寄っていて、「わあ、いい話ね」止まりと感じた。もちろん書いてあることは正しいし、納得なんだけど。一番腹落ちしたのは「態度を選ぶ」。自分の態度は自分で選べるし、「自分の態度を選べば、被害者のようにふるまうわけにはいきません」は、すごく納得した。「被害者のようにふるまう」のも自分で選んだ結果なんだ。相手は変えられるけど、自分は変えられる、も思い出した。さて、じゃあ私は明日からどうするか。図書館本読了日:10月16日 著者:スティーヴン・C・ ランディン,ジョン・クリステンセン,ハリー・ポールシャイロックの子供たち (文春文庫)の感想Audible で聴いてたので、ちょっと人間関係が整理し切れず、ミステリー要素をちゃんと理解できたかは怪しい感じ(群像劇だから登場人物が多いのだ)。ただとにかく、銀行で働くって大変😫ということはわかった。もちろんどんな仕事でも組織で働くってそれなりに大変とは思うけど、銀行って数字にしやすいのと、「きちんとしてないといけない」的なところとその分「不祥事はあるまじき」になるのかな。聴いててそこが一番の感想で、一番胸が痛くなった。最後の終わり方は、あれ、これで終わり?と拍子抜け。読了日:10月16日 著者:池井戸 潤不毛地帯(四) (新潮文庫)の感想今度は石油!自動車の話よりは理解しやすい。これうまくいくと「お国のためになったのか」と思えるのかな。。。そして、千里との関係で何やらドロドロしてきた感じ。どちらも独身なんだから問題ないのでは?と思ってしまうけど、昭和のこの頃、そして年齢差的にダメだったのだろうか。今朝の新聞の書籍の広告に「抑留記」著者:竹原潔 という本が掲載されていた。「不毛地帯のもう一人のモデル」らしい。これはあの人か!!??ということでこちらもチェックしてみよう。図書館本読了日:10月22日 著者:山崎 豊子不毛地帯(五) (新潮文庫)の感想ああ、面白かった。山崎豊子さん、素晴らしい作品をありがとうございます。前に読んだときは不毛地帯とはシベリアのことだけと思っていたけど、今回、そうか中東にも不毛地帯があったのか、と理解した(最終的には5本目で石油は出たけど。)。最後は「組織の時代」といったのが、時代の境目なのだろうとも思った。思ったけど、その組織を作るのは難しいし、一度組織ができるとそれはそれで別の弊害があるよなあ、と令和の今は思う。鮫島は本当に嫌な奴と思うが、頭の中では遠藤憲一さんなので何やら憎めない。映像化の影響ってすごい。。。図書館本読了日:10月23日 著者:山崎 豊子[音声DL付]ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2022年8月号の感想今月の英語の本。「好きを伝えるフレーズ」と、そのあとのネイティブの自分の趣味語りが、予想以上に役に立った。オンライン英会話で、好きなことを言う機会って多くて、いつも似たような感じになってしまう。こんなに言い方があるし、5w1hも使えるな、と。具体的にはこの二つの表現はモノにしたい。 I am a little bit addicted to Facebook . と、I adore all the different flavors.あとはホットヨガ好きな人の語りがあり、そのまま使えそう😆図書館本読了日:10月23日 著者:室町時代の少女革命: 『新蔵人(しんくろうど)』絵巻の世界の感想面白かった!話題の展示会「装いの力―異性装の日本史」に取り上げられている作品ってことで初めて知り、図書館で借りてみた。もともとの絵巻、これはもはや漫画。絵にセリフが書いてある。ご丁寧にセリフの順番も「一」「ニ」と振ってある。驚いた。ストーリーも「とりかへばや物語」な面白さ。兄の代わりに男装して仕事→帝にバレる→寵愛される→懐妊→極秘出産、なんと男児→帝の内侍である姉の子ってことにする→本人は出家 とはドラマすぎる、、、昔の人ってよく考えるなあ。とはいえ事実は小説より奇なり、とも言うか。図書館本読了日:10月23日 著者:二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)の感想シリーズ三作目。被害者なのか被害者家族なのかもしかしたら被疑者なのか、、、という15歳の女の子。警察小説というよりも親目線で読んでしまった。彼女が「迷惑をかけない」と殻を作っている理由が最後にやっとわかり、被害者はずっと被害者なんだなあ、と実感した。シンプルに、かわいそう。つらかったろうなあ。2作目に比べて支援課の仕事に集中した内容でそこは面白かったけど、今作は食レポが多くて、何の本だっけ?と思うところも。カレーと天ぷらの印象が強すぎ。Audible読了日:10月29日 著者:堂場 瞬一ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち (集英社新書)の感想(失礼ながら)思ってたよりも深い内容で、面白かった。特に「自己責任論の台頭が教養を変えた」の箇所。自己責任論→自分で稼がないと価値がない→成長したい→でもコスパとタイパは大事→ファスト教養、ということなのかな、と思った。「ファスト教養は人生ではなく財布を豊かにする」「すぐ役に立つ人間はすぐ役に立たなくなる」という箇所も気に入った。ちなみに私はひろゆき氏や中田氏のYouTubeを観たことはない。でも本屋さんに行くと「ひろゆき氏推薦」「中田氏に取り上げられた」みたいなポップはよく見るなあ。図書館本読了日:10月30日 著者:レジーヤング中高年 人生100年時代のメンタルヘルス (集英社新書)読了日:10月30日 著者:竹中 晃二読書メーター