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カテゴリ:藤沢周平とか時代物とか
前回の歌舞伎講座でまわっきて、やっとこさ見る時間が作れました。
有吉佐和子さんの原作で、大映の映画化作品。 華岡青洲とは実在した人物。 世界で初めて麻酔を使った乳がんの手術をした外科医です。 彼の名前がタイトルになっていますが、ストーリーは嫁・姑の確執がメイン。 でも、私はそれほど嫁・姑問題がクローズアップされているようには感じませんでした。 嫁も姑も麻酔薬の実験台になるということから、「男尊女卑」と捉えられてもいるようですが、それもあまり感じない。 何を感じたかって、「綺麗」ってことかなぁ。 全編モノクロだし、手術のシーンはあるし、麻酔のテストで猫の死骸は山盛りだし、決して「綺麗」なものなんてないんだけど、なぜだかそう思ってしまいました。 出演者のせいなのかしら? そりゃあ市川雷蔵は格好いいし、若尾文子は可愛いし、高峰秀子は綺麗だし、それも大きいんでしょう。 それに、登場人物がみんな真っ直ぐ。 外科医の道を究める者、その為に自らの命を捧げる妻と母。 そこに曼陀羅華(まんだらげ)の花畑の映像が織り交ぜられて、「綺麗」と思ってしまったんだと思います。 原作も読んでみようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/06/09 01:10:24 AM
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