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カテゴリ:藤沢周平とか時代物とか
まさに花冷えの日曜日。
今年の桜はなんだかほんの一瞬だったような気がします。 余計な外出がない日は、家で読書など。 『忠臣蔵-赤穂事件・史実の肉声-』野口武彦 江戸城刃傷の日から少し過ぎちゃいましたけどね。 この著者は大石内蔵助らの討入りは初めから計画されたものではなく、いくつかのオプション(可能性)が没になってしまった結果の討入りだった、というスタンスで書いています。 以前に苦労して読んだ福本日南の「元禄快挙録」とは全く正反対のスタンス。 これは私にとってはけっこう衝撃。 「元禄忠臣蔵」も「仮名手本忠臣蔵」も舞台の上のお話だし、舞台だからこそ浪士賞賛の視点で書かれているので。 結構生々しくて、内匠頭の切腹は今でいう午前5時頃で、三宝の刀に手をかける瞬間に介錯人に討たれたとか、内蔵助は浅野家復興に惨めなほど奔走したのに、結局お家再興が不可能になって討入りするしかなかった、とか。 ま、史実は史実として、やっぱり忠臣蔵は内蔵助たちの苦悩・忠誠心をメインに思っていたいなぁ。 そのほうが面白いもんね。 「風さそふ 花よりもなほ 我はまた・・・」で有名な内匠頭の辞世の句も、実際には詠われなかった、なんて書かれてましたが、風が出てきて桜も散り始めて、まさにそんな日でした~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/03/30 11:47:24 PM
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