なのはな 萩尾 望都 感想
なのはな (フラワーコミックススペシャル) 【中古】その他コミック なのはな 萩尾望都作品集【画】 今年の87冊目萩尾 望都さんということで、期待が大きすぎたのが災いして、あまり素直に読めなかったのかもですが・・・『なのはな』と『なのはな―幻想「銀河鉄道の夜」』は福島に住む少女ナホちゃんが主人公で、つなみで亡くなったおばあちゃんやチェルノブイリで苦しんでいる人たちが幻想的に出てきて、「世界が終わらないように、世界が次の世代に続くように」との願いで締めくくられるのですが。 鎮魂なのだと思います。それと、プルート夫人もウラノス伯爵も20XX年のサロメは、 放射性物質を擬人化して、その魅惑とその危険を説いてるわけですが。ただ、あまりに優等生すぎて・・・優等生なのが悪いわけではないですけど。 彼女のいう世界の定義は、人類が生を謳歌できるということなのでしょうか?よく使われる言葉「地球に優しい」 人類が住みやすい≒地球に優しいという感じですが、 地球は人類のものという傲慢さを感じます。まあ、3.11のあと本当に早い時期に書かれたとのことで、 未消化なままとにかく書かずにいられなかったのでしょうけど。