切羽へ 井上荒野 感想
今年の96冊目10500円以上お買い上げで送料無料【中古】afb_【単品】_切羽へ(新潮文庫)[ペーパーバック]荒野,井上小さな島の小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、セイの心を揺さぶる。ねたばれすまんですが、宿命の出会いのセイと石和は心は揺れても、 二人の間には何にも起きません(笑)しかし、不倫相手が毎月訪ねてくる、それを島の人はみんな知っている奔放な同僚の女教師と石和はできちゃいます。 島の主のような老婆はボケて淫夢の中を漂います。と、書くとなんかすごく隠微な世界のようですが、なぜかあっけらかんとしているのですよ。。。 小さな静かな島でのほんの一年間の純愛・・・なのか? 妻の心が揺れているのを感じながらも知らんぷりしながら妻を見守る夫の心の闇はどんくらい深いのか?それすらも島の静かな日常に埋もれて・・・正直、なぜこれが直木賞かよくわかりません。あ、悪い意味ではなく観念的な純文学で直木賞は珍しいから。で。おもしろいかどうかはとにかくとして、 妙に心に残る小説でした。